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  • 長期症例に学ぶパーシャルデンチャー
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    長期症例に学ぶパーシャルデンチャー

    包括的医療における設計と臨床
    著者: [著] 中川昌樹
    A4判 / 224ページ / 2021-11-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0840-4
    定価 13,200円(本体 12,000円+税10%)
    クイントコード:18000
    モリタコード:208040807
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    症例の数々が物語る「設計が正しければパーシャルデンチャーは一生もの」の説得力
    パーシャルデンチャー長期症例の実績を重ねる著者がその診断法や補綴設計法の要諦を披露。欠損歯列の歯式を咬合支持により色分けしたうえ、受圧‐加圧、対向関係、アンテリアガイダンス、支台歯にかかる力等を分析し、予知性のある設計につなげる「中川の歯式を用いた症例分析」などの手法を解説する。「設計が正しければパーシャルデンチャーは一生もの」という言葉の説得力は欠損類型別に示した長期症例集に裏づけられている。

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評者:山本英夫(ボストン大学歯学部大学院補綴科,YAMAMOTO&ASSOCIATES)

 中川昌樹先生よりパーシャルデンチャーの本を出版するので書評を書いてほしいと依頼の電話を受けた時,まず思ったのは「難しいトピックを選んだな」だった.
 評者は補綴専門医として臨床と教育に携わっているが,パーシャルデンチャーの設計を教えるのは難しい.欠損部位,顎堤,支台歯のコンディション,咬合関係が症例により違うからだ.それゆえ中川先生はどんな本にしたのかと興味津々だった.
 本書を手にし,これはすごいと感動した.平均20年以上の長期経過観察から導き出された独自の理論が多くの症例写真とともにわかりやすく説明され,パーシャルデンチャーを学ぶには最適な本に仕上がっていた.内容を簡単に解説したい.
 Chapter 1 : パーシャルデンチャー臨床の原理,原則10ヵ条が解説され,中川式の肝となる力のコントロールの重要性が説明されている.
 Chapter 2 :知っていなければならない各パーツの機能とデザインが解説されている.この知識なしでは設計は考えられない.
 Chapter 3 :症例の分析と診断として,中川の歯式を用いた症例分析が提示されている.既存の分析法で統合的に分析することは煩雑であり困難である.そこで著者は咬合を加味した独自の中川の歯式を考案,力のコントロールを目的とした分析を簡便かつ明確にできるようにした.
 Chapter 4 :欠損の診断と分類および義歯床設計.ここでは中川の8タイプの欠損補綴分類を基に義歯設計を説明.それぞれの分類における力のかかり方や特徴を解説し,設計の重要なポイントを指摘.
 Chapter 5 :包括的義歯設計と製作のシークエンス.前Chapterで解説してきた中川式の症例分析,欠損補綴分類を基に一口腔単位で設計を考える手順を説明.実際の臨床では同じ欠損部位でも支台歯のコンディションや咬合関係で設計は異なる.力のコントロールを考慮し,症例によっては健全歯であっても積極的に連結固定を行う.インプラントを併用することもある.
 Chapter 6 :18の難症例の長期経過を紹介.各症例において治療計画の基になった分析・診断・設計を説明し,経年的な変化を解析,評価.中川式のパーシャルデンチャー臨床理論の裏づけとしている.
 現在,欠損補綴はインプラントが主流となっている.なぜなら義歯補綴で患者の満足を得ることが困難だからである.本書はこの難解な義歯補綴を長期経過を基に考案した独自の解析法・分類・設計でわかりやすく解説している.若い歯科医師だけでなく多くの方に読んで臨床に役だててほしい.読めば読むほど臨床の奥深さが伝わってくるはずである.
 中川先生とは東京歯科大の同級で,評者の渡米後も交流があり,彼の治療に対する真摯な姿勢と患者への思いやりを感じていたが,この本を読みそれを強く確信した.彼の臨床が詰まったすばらしい本に賛辞を贈りたい.

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