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  • 常在菌との共存を考慮した 口腔粘膜疾患の診断・治療・管理
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    常在菌との共存を考慮した 口腔粘膜疾患の診断・治療・管理

    著者: [著] 山城崇裕
    A4判変型 / 168ページ / 2021-11-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0841-1
    定価 8,800円(本体 8,000円+税10%)
    クイントコード:18020
    モリタコード:208040809
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    口腔粘膜疾患に悩んだとき、困ったときに読む・みる歯科医院必携の1冊!
    口腔粘膜疾患は、一般開業歯科医にとって診断が非常に難しい。しかし、口腔内に多数存在する常在菌の役割やはたらきを正しく理解することで、口腔粘膜疾患の適切な診断・治療・管理につながる。 本書では、口腔外科専門医である著者が臨床現場で遭遇した口腔粘膜疾患について、圧倒的な症例写真とみずから描いたイラストを多用して詳説。口腔粘膜疾患治療に悩んだとき、困ったときに手助けしてくれる歯科医院に必携の1冊。

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評者:鈴木宏樹(福岡県・篠栗病院)

 読了後,この書籍はありきたりの口腔粘膜疾患の本ではないと感じた.日常臨床において口腔粘膜疾患の悩みにしっかりと答えてくれる内容であることは間違いないが,それだけに留まらず超高齢社会のなかで歯科医療を行うわれわれのあり方についても考えさせられたからだ.
 著者の山城崇裕先生は,2000年に九州大学歯学部を卒業後,九州大学病院顔面口腔外科を中心に,約14年間にわたり病院歯科口腔外科での研鑽を重ね,2016年にやましろ歯科口腔外科(福岡県福津市)を開業されている.口腔外科専門医として口腔外科を標榜していることもあり,口腔外科分野の悩みを抱えた患者が多く訪れる歯科医院である.地域の歯科医院からの信頼も厚く,口腔外科関連の紹介患者が後を絶たない状態であり,地域を支える歯科医院でありながら1.5次医療機関さながらの役割も果たしている.
 本書はその状況を物語るかのように,単著でありながら数多くの症例写真によって口腔粘膜疾患が解説されている.典型的な口腔粘膜疾患から稀な症例までが多数供覧されており,評者が実際に悩んでいた口腔粘膜疾患がちょうど掲載されていて,さっそく役に立った.
 本書の1つの特徴は,タイトルにもあるように常在菌との共存を意識する大切さを強く訴え,診断や治療だけでなく管理するという視点で書かれている点である.ここが他書と大きく異なる部分であると感じた.治療のためとはいえ,安易な抗菌薬長期服用・ステロイド長期服用などによって,今まで保たれていた口腔内常在菌のバランスが容易に崩れてしまい,日和見感染や新たな感染を起こすことにつながる.そのため,医療者側にはそれを発生させないための努力が必要であり,その対応策や工夫も示されている.また,著者は急性期病院への訪問診療を行っており,その際の口腔ケア症例も提示している.口腔ケアにおいても口腔内常在菌のバランスを考慮して管理することで,患者がより良い人生の最期を送れるようにとの著者の姿勢は,口腔外科医専門医としてだけでなく,地域に根ざした開業歯科医として,さらには医療人としての矜持が感じられる.
 もう1つの特徴は豊富なイラストである.口腔粘膜だけでなく口腔内の多くの細菌も描かれており,例えば口腔カンジダ症の場合には,口腔粘膜と細菌がどのような状態になっているのかがイラストで表現されており,そのイラストによる視覚的な情報が本書の内容をより理解しやすくしている.そして圧巻なのは,それらすべてのイラストは著者がみずから描いていることである.
 今までも有意義な口腔粘膜疾患の書籍はたくさん存在しているが,読了後に大きな感動を覚えたのは個人的に本書が初めてといっても過言ではない.口腔粘膜疾患に悩んでいる歯科医師はもちろんのこと,勤務医や研修医そして歯科衛生士など多くの方がたに読んでもらいたい.

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