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  • 天然歯を活かしたインプラント治療
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    天然歯を活かしたインプラント治療

    —矯正・ペリオ・自家歯牙移植との共存—
    著者: [監修] 瀧野裕行 [編集] 松井徳雄 [編集] 梅津清隆 [編集] 岡田素平太 [編集] 白鳥清人 [編集] 寺本昌司 [編集] 中川雅裕 [編集] 藤波 淳
    A4判変型 / 172ページ / 2022-02-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0859-6
    定価 6,380円(本体 5,800円+税10%)
    クイントコード:18200
    モリタコード:208040829
    天然歯を残す他の治療を学ぶことでインプラント治療が真価を発揮する
    2021年6月に静岡県浜松市にて1年越しで開催されたOJ年次ミーティングの抄録集。19回目となる今回は月星光博氏を招聘し、外傷歯の治癒能力を如実に示した症例や自家歯牙移植の可能性を突き詰めたケースなど、会場をどよめかせた特別講演に加え、それぞれ抜歯窩の治療、矯正治療、歯周治療をテーマとする3つのシンポジウムを掲載した。また、新進気鋭の歯科医師による会員発表6編、正会員コンテストの講演5編も収録。ハイレベルな臨床家たちによる現在のインプラント治療の最先端の技術と、明日の臨床に役立つ情報の双方が学べる充実の一冊である。

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評者:木原敏裕(奈良県・木原歯科医院)

 OJが設立されて20年が経過した.さまざまなスタディグループが集まりインプラントに関するケースをもち寄って年次大会,ミッドウインターと年に2 回のディスカッションを繰り返すこと,のべ40回のミーティングを行ってきたことにより,参加するドクターの歯科治療に対するコンセプトが整理されてきたように感じられる.
 今回,『天然歯を活かしたインプラント治療─ 矯正・ペリオ・自家歯牙移植との共存─』というタイトルをみても,歯科治療における重要性がインプラントだけではなく包括的に口腔内を診断することにより,目の前の患者に対してどのようなオプションが必要なのかをまず考え,そのうえでインプラントをどのように使っていくのかを考えないと,歯科治療が成立しないことに多くのドクターが気づいてきたからこそ必然的にこのタイトルになったのだろう.
 われわれ歯科医師の最大の目的は,いかに長期にわたって天然歯を口腔内に残すかであり,安易にインプラントだけを入れれば問題が解決するものではない.歯がなくなった原因は何なのか,治療後にどうなれば安定した状態が保たれるのかを考えて最初に資料を採得し,治療ゴールを設定して,そこにたどり着くためにはどのような治療計画を立案すればよいのか,すべての歯科におけるオプションを使って考えられる最高の状態にしたい,と多くのドクターが考えているはずである.
 しかし,現実的には費用の問題,時間の問題,そして日本における保険制度の問題などで治療を行ううえでの障害となるさまざまなことが現実の臨床にはある.そのなかで患者の本当の要求がどこにあるのか,それを解決するためには何が必要なのかをしっかりとプロの歯科医師として診断を行っていくことが重要であると考える.
 この本のなかでは,最初に月星光博先生による自家歯牙移植に対する考察,そして歯科治療を行う際に一番多く遭遇する歯の位置の問題(矯正),多くの成人にみられる歯周病との関係など,現在,われわれが歯科治療を行っていくうえでインプラントをそのなかでどのように位置づけしていけばよいのか,ということを示唆してくれている.
 昭和の時代の歯周補綴,平成の時代のインプラント,令和の時代のデジタルと,その時代によってつねに新しいものが登場してわれわれはそれに対応し,臨床的にどのように応用していくのかを考えつづけなければならない.今現在,日本は経済的にも歯科界としても世界のなかで遅れをとっているのが現実である.保険とか自費とかではなく,本当の意味で患者にとって適切な歯科治療を行うことが国民からの信頼を得ることにつながると考える.
 OJ設立20周年という節目を迎え,若いドクターから経験豊かなドクターまでこの1冊を通じてもう一度インプラントに対する治療の基本に帰ってもらいたいと思う次第である.

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