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  • エビデンスの調べかた・読み解きかた入門
    この本の書評を読む
    日常臨床に活かす

    エビデンスの調べかた・読み解きかた入門

    著者: [監著] 丸尾勝一郎 [監著] 蓮池 聡 [著] 上野大輔 [著] 豊嶋健史
    A4判変型 / 100ページ / 2022-03-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0862-6
    定価 7,150円(本体 6,500円+税10%)
    クイントコード:18230
    モリタコード:208040831
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    ポイントを押さえて効率よく文献を調べて読み、臨床に活かすEBM実践入門書
    科学的根拠に基づいて歯科臨床を行うことはもはやあたりまえ。本書では、EBMを実践する著者陣が、歯科医師が日常臨床に文献を活用することを念頭に、文献検索や論文抄読の基本から、どこをどう読めば手早く論文の要点を掴むことができるかまでをわかりやすく解説。また、同志が集って行う抄読会や、講演・発表時の資料作成における文献引用法についてもまとめ、EBMの実践入門書として手元に置いておきたい1冊となっている。

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評者:古谷野 潔(九州大学大学院歯学研究院歯科先端医療評価・開発学講座)

 EBM(Evidence Based Medicine)の概念は,1991年に発表されたカナダのMcMaster大学のG. H.Guyattの論文が起源といわれている. 評者はちょうどその頃(1991~1993年)米国に留学しており,留学先のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のClark 教授がレジデント向けに開講した文献レビューのコースの助手をさせていただく機会があった.コースは, 1時間で臨床研究論文を4本ほど取り上げ, それぞれについて参加者がcritical appraisa(l 批判的吟味)を行い,その論文を自身の臨床の根拠として採用するかしないかの判断を発表し,その判断根拠について議論するという内容であった.EBMが産声を上げたばかりの当時に,エビデンスに基づいて臨床判断をする方法論の教育が歯学部でも行われていたのである.しかも,参加者はさまざまな診療科のレジデントで,研究者ではなく臨床医を目指す若者たちだった.評者もEBMのコアとなる部分,すなわち論文の批判的吟味の重要性とその具体的方法を学んで帰国した.
 当時の日本では,英語論文を読む場合,ともかく論文を肯定的に受け止める傾向が強く,論文を批判的に読むという態度に欠けると評者は感じていた.そこで帰国後,評者は研究室の大学院生を対象にUCLAと同様の内容のセミナーを実施した.そして,セミナーを通じて院生たちの態度が変わっていくことに手応えを感じた.以来,各種の学会や講演会などの大学外においても,EBMの紹介やそのプロセスと実践の方法をテーマとした講演を数多く行ってきた. しかし, それらは臨床家の方々にはあまり人気がなかった.臨床家がEBMのプロセスを自ら実践するのは難解で手間がかかりそうなので, 研究者が行ったシステマティックレビューなどの結果を教えてもらえればそれで十分,ということだったようだ.
 さてこのたび,臨床家が自身の臨床のためにEBMを実践する際の手引書として本書が出版された.「臨床家が自身でEBMを実践する」という点が,大変意義深いと感じている.各章のタイトルを見ても,「臨床家によるエビデンスの活用」,「効率のよい論文検索」,「効率よく論文を読む方法」,「抄読会の開きかた」,「講演・発表資料への引用のしかた」と,まさに臨床家がEBM実践に際し座右に置いて利用できる内容になっており,前述のような難解さや手間などの懸念を払拭し,日常臨床に対するエビデンス活用へと導いてくれることだろう.
 最後に,EBMの実践に関して印象深いフレーズを紹介したい.「臨床家は, 当然のことながらgood researcherになる必要はないが,good consumer of researchになる必要がある」.誰の言葉だったか忘れてしまったが金言だと思う.この言葉を胸に本書を手に取り,good consumer of researchになって,より良い臨床を実践していただければ幸いである.

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