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  • 咬合の岳(やま)をゆく!
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    咬合の岳(やま)をゆく!

    高くて険しい咬合を登頂するための道標
    著者: [著] 中村健太郎
    A4判 / 164ページ / 2022-05-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0873-2
    定価 13,200円(本体 12,000円+税10%)
    クイントコード:18350
    モリタコード:208040842
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    ザ・クインテッセンス誌の伝説の連載が時を越えて甦る!
    好評既刊『中村健太郎の補綴即解シリーズ01 咬合の謎を解く! なぜ、咬合は見た目で診断できないのか?』に続く待望のシリーズ第2弾にして、ザ・クインテッセンス誌の伝説の連載が十数年の時を越えて甦る。臨床家であれば誰もが悩む“咬合”を高くて険しい“岳(やま)”にたとえ、山岳ガイドであるナカムラが「術者本位の咬合」ではない「患者本位の咬合」にたどり着くための道標を紹介。すべての歯科医師必読の1冊。

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評者:船木 弘(東京都・日比谷歯科医院)

 術者が与えた「咬合」はその患者にとってはこれから死ぬまでの「咬合」として向き合っていかなければならない……本書で筆者がもっとも気を引き締められた文章である.
 日々私たちが行う臨床では,すべての治療において上下の歯を接触=「咬合」させることで歯の機能を発揮させることを目的としている.しかし,「咬合」は難解でわかりにくいというイメージがあるのではないだろうか.「講習を受けても理解できず臨床に生かすことができなかった」,さらには「講師の先生によって言っていることが異なる」などの経験がある先生も多いかもしれない.
 歯科補綴臨床の長い歴史のなかで先人たちがさまざまな咬合論を唱えてきたが,現代においても統一された咬合論は存在せず,ある論文では「咬合のドグマ」(ドグマ:独断・偏見的な意見)とも表現されている.
 しかし,前述のように, 1歯から咬合再構成にいたるまですべての歯科治療において「ドグマ」と表される「咬合」を避けて通ることはできないのである.本書は,その難解な咬合を誤ることがないよう指南してくれる1冊であり,「咬合」の難しさを「岳(やま)」と表現し,「咬合の岳」をどのようなルートで登頂するかというストーリーになっている.
 通常の登山でも,登頂までのルートはさまざまあるかと思うが,険しい岳であればあるほど時間をかけて調査し,綿密な登頂計画を立てて挑むことになるだろう.それは咬合に関しても同じで,治療開始前に時間をかけて検査し,検査結果から得られた情報から的確な診断を下すことで,はじめて「咬合」という「岳」に挑む資格が得られるのである.
 著者の中村先生は,幾度となく書籍のなかで「診断の大切さ」を強く説いている.これは至極当然のことのように思えるかもしれない.近年は包括的歯科診療と称して,審美的なすばらしい治療結果が誌面を飾っていることを目にすることが多い.私たちはそのような結果を手に入れようと術式ばかりに気を取られ,診断が疎かになってはならないということを警鐘している.診断なくして治療は成り立たないが,検査がなければまた診断を下すことはできないということも忘れてはならない.
 本書のシリーズ第1 弾『咬合の謎を解く!』で咬合における検査の重要性,第2弾となる本書『咬合の岳(やま)をゆく!』を読むことで,診断の重要性とその下し方,そして咬合治療に対する向き合い方が身につくことだろう.
 本書では,一貫して「術者本位の咬合」ではなく「患者本位の咬合」である患者固有の咬合に適応する「よい咬合」を見出すことを目的としている.そして,その咬合は「著しい個人差や個体差があるため,標準的な頂上(咬合論)が存在しない」つまりすべての患者に当てはまる咬合理論は存在しないのだと説いている.
本書は難解な「咬合の岳」を登頂し「患者本位の咬合」に到達するための私たちの道標になるだろう.

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