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  • ドクター関野のエビデンス・アカデミア
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    ドクター関野のエビデンス・アカデミア

    メインテナンスの重要性&口腔×全身疾患の関係の伝えかた
    著者: [著] 関野 愉
    A4判変型 / 112ページ / 2022-08-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0891-6
    定価 5,940円(本体 5,400円+税10%)
    クイントコード:18520
    モリタコード:208040877
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    患者指導に根拠と説得力を。関野先生の最新エビデンス本!
    関野 愉氏が国内外の重要論文から、患者説明に役立つ論文を厳選してその解釈の仕方、情報の取捨選択の仕方を解説する。パート1では「メインテナンスの重要性」を伝える14編、パート2では「口腔と全身疾患との関係」を伝える18編をピックアップ。「プロービング検査」や「定期メインテナンス」が重要な理由、「口腔と糖尿病」「口腔と心疾患」「歯周病とCOVID-19の重症化」の関係などについて、自信をもって説明できるようになれる1冊。これまでの主要論文の考えかたの変遷をまとめた年表も付属している。

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評者:米山武義(静岡県・米山歯科クリニック院長)

 本書の著者である関野氏は,スウェーデンでPh.D.(博士号)を取得した数少ない日本人留学生の1人という過去をもつ.評者がイエテボリ大学に留学した1980年代当時,スウェーデン国内(4歯学部)では,年わずか10名前後の取得者しか輩出していなかった.そのため同国でPh.D.を得ることは,大学組織における准教授に匹敵し,国の宝のように大切にされていたことを覚えている.そのようなハイレベルな研究環境のなかで,Jan Lindhe教授のもと世界的な論文を関野氏が生み出し続けたことは,日本人として誇りに思う.
 その氏が「メインテナンスと全身疾患」に関係する論文を厳選し,読者に論文の評価の仕方と臨床的な意義を示してくれるのがこの『エビデンス・アカデミア』だ.患者に対しても術者に対しても確信のもてる説明ができることを意図した本書は,たいへんユニークで魅力的である.
 本書は,エビデンスに基づき「メインテナンスの重要性」を伝えるPart 1と,「口腔×全身疾患」の関連を示す最新のエビデンスを見ていくPart 2の2部構成になっている.  メインテナンスを続ける根拠となるエビデンスについては,日常臨床にとくに重要と思われる論文を引用し,患者に説明する際の例も付記している.口腔と全身疾患を結びつけるエビデンスについては,そのメカニズムよりも実際にどのような歯科疾患や歯科的な介入が結果に影響したかに重点が置かれている.
 たとえば,評者がかかわった研究論文を引用しているPart 2の「口腔×誤嚥性肺炎」の項目を見てみよう.「専門家による口腔ケアが,誤嚥性肺炎の予防に効果がある」という研究結果に対し,まず「エビデンスレベルが低いとの見解もある」と端的に事実を指摘している.次に「相反する研究結果をどのように解釈するか」と他の論文と比較分析し,今後の展開として「専門家による機能面を含めた口腔ケアについての研究が待たれる」とエールをくれた.そして結論のなかで「エビデンスレベルが低い」ことが意味するものは,あくまで「後続の研究により結論が変わる可能性が高い」ことにすぎないとまとめている.完全な研究デザインと結果というものは,不可能と言っていい.ただ「研究者は人類の発展のために常に謙虚であるべき」と考える氏の姿勢には,脱帽である.
 これからの歯科医師,歯科衛生士には,科学的論文を読み解く能力が不可欠となってくる.そして「説明能力の優劣」が,診療所選択の基準になる時代が訪れるものと思う.エビデンスに基づいた診療体系は,患者と術者双方にとって,ストレスを間違いなく軽減してくれるだろう.
 「本書を活用することにより,患者だけでなく術者自身のモチベーションにつながり,日常臨床が楽しくなっていくと確信する」というのは本書の巻頭言からの抜粋だが,まさにそのとおり.無味乾燥になりがちなエビデンス集を,ともに働き学び合う友人とともに楽しんでほしい.

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