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【本誌のご注文方法】
「お問い合わせ」より、【お名前・郵便番号・ご住所・電話番号】をご入力いただき、【雑誌名・年号数・冊数】を明記の上お申し込みください。 代引き(送料一律660円)にてお送りいたします。
【オンデマンド版について】
1.オンデマンド版とは
弊社ホームページ会員様向け限定のサービスです。 絶版の書籍で、お客様からのご要望が多いものをオンデマンド印刷で製作いたします。 これによって、これまで重版・復刊できなかった書籍がお求めいただけるようになりました。
2.ご注文にあたっての注意
・ご要望を受け製作いたしますので、注文後のキャンセル及び返品はできません。 ・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。 ・製品の性質上インターネットによる販売(クレジットカード or 代引き)に限定させていただきます。
【オンデマンド版希望カウンターとは?】
このサービスは、会員様限定のサービスとなります。 このたび、絶版となった書籍をオンデマンド版という形で、お客様にご提供するサービスを開始いたしました。オンデマンド版希望カウンターとは、お客様のニーズをお知らせいただき、小社にて次のオンデマンド版作成に向けての参考にさせていただくものです。※
お客様がカウントアップされた書籍の販売が開始されますと、ご登録メールアドレスへ「販売開始お知らせ」メールをお送りいたします。ぜひこの機会にご利用くださいませ。
※・これはご予約ではなく、また購入を確約していただくものではありません。 ・諸事情により、オンデマンド版作成ができない場合もありますので、ご了承ください。
出版社が在庫を持たず、お客様からのご注文のつどに制作をする出版のことです。これによって、これまである程度の需要がなければ重版・復刊できなかった絶版本が、お求めいただけるようになりました。
通常の書籍とは異なりますので、以下のことにご注意ください。
・完全受注生産ですので、発注後のキャンセルはできません。
・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。
・製品の性質上インターネットによる販売に限定させていただきます。
評者:吉野宏幸 (埼玉県・吉野歯科医院) 辻翔太先生が米国に留学するまでの数年間,評者の医院に毎週見学に来ており,いろいろなことをともに学んだ.辻先生は卒後数年目にもかかわらず臨床スキルが高く,さらに物事を整理する能力に長けていて,いつも感心していたのを覚えている. 本書は,そのような辻先生の才能が存分に垣間見られ,あらためて感心させられた. 歯周病の新分類(以下,新分類)は2018年にAAP/EFPによって公表されたが,旧分類の歯周炎の診断名は慢性歯周炎と侵襲性歯周炎の2つに分類していた(日本では現在も継続して併記).急速なアタッチメントロスと家族内集積が認められる場合は侵襲性歯周炎と診断し,そうでないものを慢性歯周炎と診断していたため,診断として不十分な点はあるものの,診断に必要な資料が少なく,診断しやすいメリットはあった. 新分類は,CALが診断の主体となり,さらにさまざまな要因を考慮してグレードとステージに分類する.しかし,これがやや難解であり,新分類の翻訳に携わった評者ですら最初は分類するのに苦労した.その点,本書ではディシジョンツリーでわかりやすく整理されている. さらに,最後のページにあるディシジョンツリーシートを切り取れるようになっているので,それをコピーしてラミネートなどで保存しておけば,チェアサイドに置くこともできて便利である.本書は歯科衛生士の方も執筆に加わっており,歯科衛生士でも診断に困らないようにわかりやすく解説されている. また,AAP/EFPが新分類を公表したことにともない,翌年には日本歯周病学会もそれにおおむね準拠した新分類を公表した.本書ではそれについても解説されており,歯周病専門医,認定歯科衛生士を目指す方にとって非常に有用である. 本書は,新分類で注目された用語の変更(フェノタイプ,骨縁上組織付着),そして歯肉退縮の新分類(Cairoの分類),さらに,NCCLに関してもわかりやすく解説されている.とくに,NCCLは非生理的な咬合によるものであるという科学的根拠がないことを,新分類で明記していることについても触れている.科学的根拠がない事実を知らない歯科医師や歯科衛生士には必読である. 最後の第5章では,新分類に加えて,Dr. Langらが,提唱している歯周炎とインプラント周囲炎のリスク診断(PRAとIDRA)についてわかりやすく解説されている.メインテナンス期間を決定するうえで,リスク診断が明確なエビデンスにはなっていないため,評者は,Dr. Langらのデータも参考にした自院のルールで決定している. 本書では,その点についても症例を通してわかりやすく解説されているため,歯科衛生士の方はもとより,歯科医師には本書の一読をお勧めするとともに,ディシジョンツリーシートを日常臨床で活用してもらいたい.
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