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  • 病院歯科の現在地
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    別冊 ザ・クインテッセンス

    病院歯科の現在地

    人生100年時代に向けて医療連携で実現する口腔の健康から全身の健康へ
    A4判変型 / 112ページ / 2023-06-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0948-7
    定価 5,940円(本体 5,400円+税10%)
    クイントコード:19030
    モリタコード:208040946
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    医科歯科連携を目指すすべての医療従事者に参考となる内容が満載!
    医療連携を進めるうえで地域の拠点となる病院の「病院歯科」は、地域の歯科診療所と各種医療機関をつなぐ窓口として機能することが望ましいが、現状では歯科を設置している病院は約2割にすぎない。 本書では、全国の病院歯科の現状や取り組みなどを紹介し、病院歯科の充実と地域連携のための「病院完結型」から「地域完結型」をより推進させるための内容を解説。医科歯科連携を目指すすべての医療従事者に参考となる1冊。

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評者:黒滝義之(千葉県・黒滝歯科)

 もともと歯科医師会で地域保健にかかわっていたこともあり,本書のタイトルを見てたいへん興味をもった.超高齢社会のなか,増加する75歳以上の外来歯科受診数はそれ以前の若い世代よりも減少し,要介護(要支援含む)認定者数は680万人を超えている.当然ながら病院の受け入れは増加,病院歯科の不足も懸念されている.全国の病院での歯科の標榜は現時点で約20%だが,日本歯科医師会のビジョンでは2035年までに30%の設置を目標にしている.
 筆者自身は歯科のない病院への訪問診療に長く携わっているが,当然ながら常勤の歯科医師と歯科衛生士がいれば,周術期や化学療法患者の口腔機能管理などはもちろん,病棟の口腔ケアもより充実度が増す場面は多々ある.特にがん末期や有病者の口腔管理は専門職の介入の必要性を感じている.また,医科歯科連携がうたわれて久しいが,病院歯科との連携は他地域ではどのような取り組みをしているのか興味があった.
 本書の表現を借りると「上り」の関係である開業歯科医院からの依頼は,単に難抜歯や粘膜疾患の精査依頼がほとんどではないであろうか.実際には,内容不十分な情報提供書が多く,病院歯科医師は紹介された患者への対応に苦慮することも少なくない.本書はChapterごとに医科と歯科医院との連携のための中継としての病院歯科の役割が詳説されている.開放型病床,病院歯科医師による地元歯科医師会の理事としての活動,病院歯科としての退院時カンファレンスへの参加,病院歯科の歯科衛生士の役割,オーラルフレイルと食支援,リハビリ病院での口腔衛生管理と看護師との情報共有の手段,摂食嚥下と医科歯科連携,がん治療前の歯科治療の必要性やMRONJ,がん支持療法と歯科の役割など多岐にわたって示されている.
 筆者の地元では,開放型病床の制度も立ち上がりこそ利用があったものの,Chapter2に示されているとおり利用が減少してしまう傾向がある.その対応策として地元歯科医師会との連携について記されており,それぞれのChapterはさまざまな地域での病診連携の処方箋のような内容でたいへん参考になった.
 我田引水だが,地元の郡市歯科医師会で準会員を制定し,当該郡市はもちろん,行政区に制限されずに近隣郡市の病院歯科でも入会できる仕組みとした.結果として市内外の病院歯科の入会者は2名から8名に増加し,顔の見える関係が構築され,情報共有,連携に期待しているが,現状では十分に生かされたとはいえない.今後は手術や化学療法に限らず,MRONJ,糖尿病患者,口腔顔面痛やリエゾン外来など多様な連携が増加すると思われる.
 各地域での医療資源の数や歯科を標榜する病院の数もさまざまであり,本書の事例を通じて病院歯科の現状について参考になる部分が多々ある.病院歯科の歯科医師にも,また歯科医師会,地域保健にかかわる方々にもたいへん参考になる1冊といえる.

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