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【本誌のご注文方法】
「お問い合わせ」より、【お名前・郵便番号・ご住所・電話番号】をご入力いただき、【雑誌名・年号数・冊数】を明記の上お申し込みください。 代引き(送料一律660円)にてお送りいたします。
【オンデマンド版について】
1.オンデマンド版とは
弊社ホームページ会員様向け限定のサービスです。 絶版の書籍で、お客様からのご要望が多いものをオンデマンド印刷で製作いたします。 これによって、これまで重版・復刊できなかった書籍がお求めいただけるようになりました。
2.ご注文にあたっての注意
・ご要望を受け製作いたしますので、注文後のキャンセル及び返品はできません。 ・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。 ・製品の性質上インターネットによる販売(クレジットカード or 代引き)に限定させていただきます。
【オンデマンド版希望カウンターとは?】
このサービスは、会員様限定のサービスとなります。 このたび、絶版となった書籍をオンデマンド版という形で、お客様にご提供するサービスを開始いたしました。オンデマンド版希望カウンターとは、お客様のニーズをお知らせいただき、小社にて次のオンデマンド版作成に向けての参考にさせていただくものです。※
お客様がカウントアップされた書籍の販売が開始されますと、ご登録メールアドレスへ「販売開始お知らせ」メールをお送りいたします。ぜひこの機会にご利用くださいませ。
※・これはご予約ではなく、また購入を確約していただくものではありません。 ・諸事情により、オンデマンド版作成ができない場合もありますので、ご了承ください。
出版社が在庫を持たず、お客様からのご注文のつどに制作をする出版のことです。これによって、これまである程度の需要がなければ重版・復刊できなかった絶版本が、お求めいただけるようになりました。
通常の書籍とは異なりますので、以下のことにご注意ください。
・完全受注生産ですので、発注後のキャンセルはできません。
・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。
・製品の性質上インターネットによる販売に限定させていただきます。
評者:月星光博(愛知県・月星歯科クリニック) 私がマイクロスコープを購入したのは約23年前である.根管治療へ応用したいと思っての決断であった.当院では天吊りが困難だったため,壁付けタイプというあまりなじみのない設置方法を採用した.当時はマイクロスコープを持っていることが歯科医師としてのステータスシンボルだったような気がする. しかし,意気込んで購入したものの,超音波装置などの周辺器具やミラーテクニックなど,マイクロスコープを使いこなすための知識,技術がなかったことにより,設置後3年間は文字通り壁の華であった. その後,まだほとんどの一般開業医がその存在すら知らなかったコーンビームCT(以下,CBCT)を,当院では2003年5月に導入した.外傷歯や移植の術前,術後を観察するのが最初の目的であった.実際に使用してみると,CBCTが上顎大臼歯のMB2まで映し出してくれたことは驚きであった.大臼歯に歯内療法を行う際にはCBCTが必須アイテムになると同時に,顕微鏡を覗くことがルーティーンになった.いくらCBCT像に写っていても,実際に見えなければ治療はできないからである.そのときから拡大視野下での臨床を行うようになり,現在では5台のマイクロスコープを所有し,使用するようになった. さて,現在のマイクロスコープの普及率はどれくらいであろうか.私が主宰しているセミナーの受講生に聞くと,CBCTの普及率よりも低いことに気づく.そして,マイクロスコープを日常臨床で利用している若手歯科医師となるとほとんどいない.理由は,ユニットごとにマイクロスコープが備わっていないことや,利用価値と利用方法を理解していないことにあるように思われる. 今回出版された岡口守雄先生の「始めよう! 極めよう! マイクロスコープ」は,初学者でも理解しやすいように,その仕組み,ポジショニングを含めた使い方などが懇切ていねいに解説されている.また,多くの臨床例が掲載されており,分野は,歯周治療,歯内療法,修復治療,補綴治療,矯正歯科治療,インプラント治療,外科治療と多岐にわたっており,難易度別にマイクロスコープの使い方が解説されている. 圧巻はChapter4の動画でわかる症例解説である.岡口先生の講演を聴いた歯科医師は一様にそのテクニックのすばらしさに驚嘆するが,本Chapterでは,代表的な治療例を9つ動画で見て学ぶことができるようになっている. 本書を見れば,マイクロスコープを持っていない人はほしくなり,使用していない人は使いたくなり,すでに使用している人は使い方が上達して適応症が増えることは間違いない.また,マイクロスコープを使えばどこまで歯が残せるかを本書は教えてくれている. 多くの歯科医師が待ちに待った岡口守雄先生の著書,ぜひ一冊手元に持っておき,臨床に活用してみてはいかがだろうか.
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