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  • 包括的矯正歯科治療
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    包括的矯正歯科治療

    審美と機能を両立するためのフィロソフィー
    著者: [著] 綿引淳一
    A4判 / 176ページ / 2023-11-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0973-9
    定価 14,300円(本体 13,000円+税10%)
    クイントコード:19260
    モリタコード:208050033
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    多分野にわたる治療を最適化した包括的矯正歯科治療とは!?
    極めて多くの因子が絡み合う包括的矯正歯科治療について、その実践のためのノウハウを詳解した本書。矯正歯科治療が、補綴歯科治療をはじめ、歯周治療、歯内療法などの多分野にわたる治療法とどのように関連し、それらをいかに組み合わせて最適な治療結果を導くかについて、筆者の長年の臨床経験を基に解説した。さらに、デジタル矯正歯科治療、アライナー矯正歯科治療までを網羅した、入門書にしてベテラン臨床家も必携の1冊。

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評者:中納治久(昭和大学歯学部歯科矯正学講座)

 2023年7月28日,厚生労働省は令和4年度簡易生命表を発表した.男性の平均寿命は81.05年,女性の平均寿命は87.09年である.評者が生まれた昭和40年頃の平均寿命が,男性67.74年,女性72.92年であることから,この55年で15年近く平均寿命が延びたことになる.WHO(World Health Organization;世界保健機関)が発表した2023年版の世界保健統計によると,日本は平均寿命(男女)が84.3歳で世界第1位あることから,高齢化の先進国といえる.
 また,令和4年歯科疾患実態調査によると,80歳以上で20本以上の歯を有する者の割合は51.6%であり,歯科業界の努力の賜物である.しかしその一方で,4mm以上の歯周ポケットをもつ者の割合は45~49歳で43.4%,80~84歳で52.7%,一人平均現在歯数は80~84歳が18.1本と10本程度の歯を喪失している.つまり,歯は何とか残せているが,健康的に機能しているかはわからない.
 評者と綿引淳一先生は,同じ矯正学講座で学んだ同僚であるとともに,一緒に診療を行っていた仲間である.そして20年以上前から,成人の矯正歯科治療の問題点を議論し,矯正歯科治療と一般歯科治療の融合が重要であることを語り合ってきた.そのなかで,この『包括的矯正歯科治療』を上梓するに至ったことは,どれだけの努力と時間が必要であったか,その血の滲むような努力を考えると尊敬してやまない.
 本書は,綿引先生がもともと歯科矯正学を専門としていたことから,矯正歯科治療に必要な検査と診断,治療計画立案の基本をわかりやすく解説するとともに,矯正装置や矯正治療の歴史にも触れている.さらに,成人の矯正歯科治療を進める際に経験した難治症例の失敗や疑問を解決するために,類いまれな探究心により解明した矯正歯科治療と咬合や顎関節,歯周組織再生療法,歯内療法,インプラントを含めた補綴歯科治療等との関係を,その経験と数多くの文献を引用しながらわかりやすく解説している.
 とくに,産みの苦しみの末に考案したであろう包括的矯正歯科治療のゴール基準(Watahiki's 12keys to Ideal Occlusion)や,DIP包括的矯正歯科診断フォーム(Interdisciplinary Orthodontics Diagnostic Form)は,日常臨床に不可欠である.そして,新たな歯周組織再生療法であるO-PRO法やその成功の鍵についてのイラスト解説(121ページ)は,矯正歯科医ならではの発想で感銘を受けた.さらに,症例の難易度を示すことで,場合によっては治療を進めないほうが好ましい場合もあると述べており,綿引先生が臨床家としても,研究者としても優れていることを示している.
 本書は,写真やイラストが多く,一般歯科治療や矯正歯科治療を専門とする歯科医師のみならず,初学者にとってもわかりやすく,臨床が楽しくなる要素がふんだんに盛り込まれている.ぜひ手に取って御覧いただきたい.

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