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尋常性天疱瘡

【読み】
じんじょうせいてんぼうそう
【英語】
pemphigus vulgaris
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2009年3月号
【ページ】
147

キーワード解説

重層扁平上皮(皮膚では表皮)細胞間のデスモゾームの構成タンパク質(デスモグレイン:Dsg)に対する自己抗体により、細胞間接着が障害されて発症する臓器特異的自己免疫疾患。糜爛・潰瘍を主症状とする口内炎で、軟膏や含嗽剤の外用薬など通常の局所療法で4週間以上治らないとき、まず「天疱瘡」を疑う必要があるといわれる。患者血中のDsg1とDsg3に対する自己抗体の有無から、「尋常性天疱瘡」は、粘膜に病変が見られる「粘膜優位型」と、粘膜と皮膚に病変がみられる「粘膜皮膚型」のサブタイプに分類される。