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歯肉辺縁切開

【読み】
しにくへんえんせっかい
【英語】
submarginal incision
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2009年7月号
【ページ】
193

キーワード解説

 歯肉辺縁切開は、フラップ手術におけるもっとも一般的な切開法である。歯頸部から約1mm前後離し、歯頸部に平行に切開を入れる。このときメスの先端は骨頂部に向かい、歯周ポケット内面の炎症性肉芽組織をうまく除去しつつ、必要以上の健康歯肉を除去してしまわないようにすることが重要である。メスの角度は根面に平行気味に保持するが、歯肉の厚みに応じて調整することが必要。角化歯肉を温存するためには、切開は歯槽頂部に近く設定する。初心者に多い誤りの一つは、メスの角度が根面に対し、大きな角度になり、ポケット底に達していない状態になることである。