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プラセボ

【読み】
ぷらせぼ
【英語】
placebo
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2010年4月号
【ページ】
120

キーワード解説

患者の病状や症状に対して特定の生物学的影響をもたない偽の治療法。プラセボは、無作為化比較臨床試験(RCTs)で研究対象である「本物」の薬物・器具・処置・行動操作の効果と比較するために使用されている。プラセボによる介入後に個体の変化が生じた場合に「プラセボ反応」、またそのような変化が集団で認められた場合は「プラセボ効果」という用語を使用することが提唱されている。なお、プラセボは特定の症状や病態をターゲットとしているものではなく、またほとんど有効性(特定の治療効果)がないということを絶対的な前提としているが、最近の研究は、プラセボにも効果があり、実際に患者のさまざまな症状に明白な生物的/行動的反応を引き起こしていることが示されている。