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レーザー積層造形法

【読み】
れーざーせきそうぞうけいほう
【英語】
selective laser melting
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2012年2月号
【ページ】
131

キーワード解説

歯科界においては近年、CAD/CAMを用いた補綴物製作が行われており、 CAMにおいてはブロック状の材料から削りだしを行う、いわゆる切削加工法が多く用いられてきた。しかし近年では、これに加えて「積層造形法」といわれる造形法も用いられるようになっている。
なかでも、レーザー積層造形法は、金属の造形が可能(現在のところ、Co-Cr、チタン合金、マレージング鋼、ステンレス、ニッケル超合金)な点で、補綴物製作においても有用であり、その加工精度は鋳造に引けをとらないといわれ注目を集めている。その造形機序は、1層の金属粉末にレーザーを照射して溶解・凝固を行い、これを繰り返すことで多層に積層し、造形を行う。本技法は、既に臨床応用が進むクラウン・ブリッジ分野のほか、今後は義歯のメタルフレームや矯正用のブラケット製作等、幅広い分野で用いられることが期待されている。