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ヘルペス性歯肉口内炎

【読み】
へるぺすせいしにくこうないえん
【英語】
herpetic gingivostomatitis
【書籍】
新装版 子どもの歯に強くなる本
【ページ】
81

キーワード解説

主に単純性疱疹ウイルス1型(HSV-1)の初発感染時に出現する口内炎である。HSV-1の初感染では多くの子どもが不顕性感染であるが、子どもによっては急性なヘルペス性歯肉口内炎引き起こす。なぜ一部の子どもに発症するかは明らかでない。ヘルペス性歯肉口内炎と患児の口腔衛生状態とは無関係である。前駆症状として、不機嫌、発熱、扁桃痛が2~3日続いた後、高熱とともに口腔粘膜や舌に小水疱が多発するがすぐに自潰し、びらんとなって疼痛、流涎が著明となり、出血も認める。処置としては、低年齢児ほど脱水に気を払わなければならない。急性症状が強い症例では、抗ウイルス薬であるアシクロビルの投与が行われる。