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retention index

【読み】
りてんしょんいんでっくす
【英語】
retention index
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2013年5月号
【ページ】
90

キーワード解説

動的矯正治療開始にあたり、治療目標を立て、治療メカニクスを考え、治療フローを作成するが、同時に保定に入ってからのことも予測しようという提案がretention indexである。保定を左右する要素として5項目(1.叢生、2.カムフラージュ治療あるいはボーダーライン治療、3.成長発育とくにネガティブな成長発育、4.筋・機能・気道、5.歯周)を挙げ、診断時から項目別に評価し、保定の重要度、必要期間の目安を視覚的に示し、患者、術者の双方に保定に対する自覚を高めることに用いる。列挙される項目が多ければそれだけ保定のファクターが多いことを意味する。図の円錐が高ければより長期の保定の必要性を示す(この場合、三角錐でもよい)。縦軸のゼロ点は動的治療終了時、保定開始時を示し、保定経過期間を表す。数字は年数ではなく程度を表す。必要な長さは患者によって異なる。円錐の底面積は1日の使用時間を示す。底部が広く、尖部に向かい経過とともに面積が小さくなる。これは経過とともに1日の使用時間を減らしてよいことを示す。