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脂肪組織の幹細胞

【読み】
しぼうそしきのかんさいぼう
【英語】
fat tissue stem cell
【書籍】
基礎から臨床がわかる 再生歯科
【ページ】
263

キーワード解説

間葉系幹細胞の細胞源として本来多量に存在する組織である脂肪組織から、培養操作を経ずに酵素処理と遠心分離によって幹細胞を採取し、これを直接、臨床応用する試みが始められている。この脂肪からの幹細胞分離専用の遠心装置が開発・市販されており、さまざまな領域で臨床治験を含む臨床研究がなされている。乳房再建における脂肪組織の再生や急性心筋梗塞における心筋再生に応用されているが、その他、皮膚潰瘍、GVHDやクローン病における腸管の潰瘍に対しても応用が試みられている。今後、歯槽骨・顎骨の再生に対しての応用が試みられるものと思われる。