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歯冠・歯根破折

【読み】
しかん・しこんはせつ
【英語】
crown-root fracture
【書籍】
乳歯列期における外傷歯の診断と治療 第2版
【ページ】
48

キーワード解説

歯冠・歯根破折とは、破折線が歯冠から解剖学的歯頚線を含み、歯根に達している破折をいう。エナメル質、象牙質、セメント質を含む破折であり、歯髄まで達している場合と達していない場合がある(日本外傷歯学会:歯の外傷治療のガイドラインより)。この定義は乳歯および永久歯においても同一であるが、本来、乳歯の外傷では、歯を支える歯槽骨は永久歯の歯槽骨より弾力性に富むことから、歯冠破折、歯根破折ならびに歯冠・歯根破折の頻度は永久歯外傷より少ない。また、受傷した乳歯を保存するか否かを決定する因子として、後継永久歯への影響を考慮する必要があり、永久歯の外傷歯と大きく異なる。