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プライバシー権

【読み】
ぷらいばしーけん
【英語】
privacy law
【書籍】
心理カウンセラーと弁護士が説く! 困っていませんか? こんな患者さんとのトラブル&ハプニング
【ページ】
92

キーワード解説

プライバシー権とは人格権の一種であり、「私生活をみだりに公開されない権利」であると考えられている。ここでいうプライバシーは、個人情報保護法における個人情報とは別の概念と考えられている。プライバシー情報に該当するための要件として、東京地方裁判所は以下をすべて満たす必要があるとしている(東京地方裁判所。昭和39年9月28日判決。判例時報385号12頁)。
1)私生活上の事実または私生活上の事実らしく受け取られるおそれのあることがらであること。
2)一般人の感受性を基準にして当該私人の立場に立つた場合公開を欲しないであろうと認められることがらであること、換言すれば一般人の感覚を基準として公開されることによつて心理的な負担、不安を覚えるであろうと認められることがらであること。
3)一般の人々に未だ知られていないことがらであること。