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歯の変位

【読み】
はのへんい
【英語】
tooth displacement
【書籍】
QDT Art & Practice 2014年7月号
【ページ】
90

キーワード解説

咬合時に歯が動くこと。口腔内の歯牙は、咀嚼や噛み締めによる機能時の変位と、安静時に血流により元の位置に復位しようとする脈動という変位を起こす。たとえば、上下顎大臼歯の変位様相は正常な接触位置であれば沈下しながら舌側方向へ変位を起こし、同時に安静時には10μmほどの隙間のある隣接コンタクトが閉じてくるといった動きである。また、上顎大臼歯は荷重位置により頬側方向や直下に変位方向が変化するが、下顎大臼歯では荷重位置にかかわらず、常に舌側方向に回転成分の多い変位を起こすとされている。