口臭物質

【読み】

こうしゅうぶっしつ

【英語】

halitosis substance

【書籍】

nico 2017年 9月号

【ページ】

14

キーワード解説

　口臭物質とは、口臭に含まれる強い臭いのある物質をいう。口臭に特徴的にあらわれる物質はおもに硫黄化合物に属する揮発性のガスで、その代表格としては、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドがあげられる。硫化水素は、プラークや舌苔が多い人ほど検出されやすく、メチルメルカプタンは歯周病の罹患者から、またジメチルサルファイドは全身疾患や薬の影響で検出されやすい傾向がある。どれもそれぞれに特徴のある強烈な臭いを放つが、ことにメチルメルカプタンは「魚やタマネギが腐ったような」と形容されるほどの刺激臭があり、強い不快感を引き起こす。