キーワード解説：

パレートの法則とは、イタリアの経済学者パレートが発見したもので、別名「80：20の法則」ともいう。この法則は「お店の売上の80％は､20％の種類の商品の売上が占める」「会社の売上の80％は､20％のお客様の売上が占める」など、重点管理のメヤスとなる。つまり、売上を上げるには20％の部分に重点的にヒト・モノ・カネを投入するほうが効果的であることがわかる。患者さんが歯科医院の紹介や口コミをするときにもこの法則が当てはまり、紹介してくれる患者さんは全体の20％で、その20％の患者さんの紹介率が80％を占める。この80：20の法則を、３段階に分け「20：60：20（2：6：2）の法則」ともいい、A（20）B（60）C（20）に区分して「ABC分析」ともいう。前記の例でいえば、20％が積極的に紹介・口コミをする患者さん、60％は状況しだいで紹介・口コミをする患者さん、残りの20％はほとんど紹介・口コミをしない患者さんとなる。この比率は、私たちを取り巻くいろいろな局面でほぼ似た数値を示す。