キーワード
キーワード解説:
骨粗鬆症は、基本的に45歳以上の成人にみられる疾患である。男女ともに起こるが閉経後の女性に、より一般的かつ高度に起こる。それは幹細胞の分化におけるエストロゲン欠乏の効果によるもので、結果として骨芽細胞分化以上に脂肪細胞分化が起こる。男性もエストロゲンをつくるが、閉経後の女性の経年的減少と比べると、それほど高い減少レベルでないことは承知しておきたい。
骨粗鬆症の本質的な病態生理は、カルシウム代謝ではなくて、骨の代謝回転と再生である。このことは、骨密度(BMD)に関連する食事からのカルシウム摂取を増加させても長期的効果はなく、合併症の予防効果もないという最近の研究によって証明された。また、それは骨粗鬆症の治療におけるビスフォスフォネートの使用とその中心的な役割を強調するものである。