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抜歯の判断基準

【読み】:ばっしのはんだんきじゅん
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2009年11月号
【ページ】:39

キーワード解説:

保存か抜歯かを判断する指標のひとつとして、日本歯周病学会による抜歯の判断基準(2008年)がある。
●歯周治療初期における抜歯の判断基準
1)対症療法を行っても、過度の動揺により痛くて咬めない結果、回避性咀嚼を行ってしまう場合。
2)十分なデブライドメントができない、あるいは暫間固定ができないほど進行した歯周炎。
3)治療中頻繁に急性膿瘍が生じ、広範囲歯周組織の破壊の原因となる可能性がある場合。
4)どのような治療計画を立案した時にも利用価値が見出せない場合。
●暫間的に保存し、歯周治療後期に抜歯を行うための判断基準
1)臼歯部咬合高径を維持している場合。
 →プロビジョナル・レストレーションによって置き換えられた後に抜歯。
2)臼歯部の咬合高径を維持しており、かつ隣接領域にインプラントを埋入した後も機能している場合。
 →インプラントの上部構造が装着された後に抜歯。
3)隣接領域の歯周外科を予定している場合。
 →予後不良歯は、隣在歯の歯周外科と治療と同時に抜歯。