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咬合のSAC分類

【読み】:こうごうのさっくぶんるい
【英語】:SAC classifications of occlusion
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2011年11月号
【ページ】:104

キーワード解説:

ITIが難易度とリスクを基準にインプラント症例を3つのカテゴリーに分類するための客観的症例評価システムとして発表した『The SAC Classification in Implant Dentistry』(2009年)を参考に、インプラント補綴における咬合のリスクマネジメントとして症例をシンプル(またはストレートフォワード)(S)、アドバンス(A)、コンプレックス(C)の3つに分類したもの。シンプル(S)とは、もともと力学的問題は少なく、歯周治療やインプラント治療に専念できるケース。アドバンス(A)とは、補綴治療やLOT(限局矯正)を組み合わせるなど、治療計画の工夫により咬合再構成が必要になりそうなケース〔コンプレックス(C)〕をシンプル(S)に仕立てるケース。コンプレックス(C)とは下顎位の変更やアンテリアガイダンスの付与など咬合再構成の必要なケースを指す。これらの分類により、昨今問題となっているインプラント治療における機械的トラブルの回避をめざす。