キーワード
キーワード解説:
補綴設計・治療を行うにあたって、残存天然歯が、将来の歯根破折などのリスクとともに、どれくらいの咬合力を負担できるかを診断することが、重要な要因となる。患者の年齢や経済的背景などから、再度治療介入が必要になる時期、その際の予想される補綴治療方法、またそれまでにメインテナンスに費やせる時間と費用なども加味しながら、残存天然歯に対して配慮する必要があることから、田中はその指標を「天然歯のパフォーマンス」と称し、「残存歯がもっている一口腔内での臨床的環境における個々の負担能力を表すもの」と提唱している。