Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

キーワード

編集部が厳選してお届けする歯科関連キーワードの一覧ページです。会員登録されると、キーワード検索機能が無料でご利用いただけます。会員登録はこちら≫≫≫

スニーカー法

【読み】:すにーかーほう
【英語】:sneakers technique
【書籍】: Quintessence DENTAL Implantology 2021年No.6
【ページ】:106

キーワード解説:

 高橋が考案した、広い範囲の創面に対するスピーディーかつ確実な閉鎖を目的とした縫合法。名称は、スニーカーに靴紐を通すように縫合糸を連続して通すことからつけられた。たとえば下顎臼歯部のフラップを閉じる場合、まず舌側フラップの外側から刺入し、反対側よりも少しズラした位置の頬側フラップの内側から刺入して外へ出て(中糸)、次に反対側の舌側フラップの外側から刺入する(外糸)。これを1セットとして、適用部位の幅に合わせて繰り返す。結紮する際は、舌側フラップ外側からの刺入点より、これまで通してきた外糸と中糸の間をくぐり抜けて最初の刺入点の反対側に戻り内側から刺入し外へ出る。テンションがかかる縫合法であるため、すべての刺入点はフラップ断端から3mm以上離れた位置とする。完全閉鎖型の少数歯~多数歯欠損、無歯顎で平坦もしくは凸型の歯槽堤に適しているが、湾曲の強い凹型の歯槽堤では外糸と中糸の間をくぐる糸が浮き上がるため適さない。