2023年12月17日掲載

2024年日本臨床歯科学会名古屋合同例会の名古屋支部代表決まる

日本臨床歯科学会名古屋支部第3回例会開催

日本臨床歯科学会名古屋支部第3回例会開催
 さる12月17日(日)、栄ガスビル(愛知県)において、日本臨床歯科学会名古屋支部第3回例会(日本臨床歯科学会〔Society of Japan Clinical Dentistry、SJCD〕名古屋支部主催、榊原 亨会長)が開催された。

 本例会は、日本臨床歯科学会(山崎長郎理事長)の名古屋支部が定期的に開催している例会の一環。特に今回は、2024年10月に日本臨床歯科学会名古屋支部の主催で開催が予定されている日本臨床歯科学会名古屋合同例会の名古屋支部代表1名を決定するためのコンペティションということもあり、注目された。以下に演者・演題を示す(発表順)。

「30代で咬合崩壊一歩手前の骨格性Ⅲ級症例」安藤裕章氏(愛知県一宮市開業)
「臼歯部咬合崩壊に対し、インプラントを用いて咬合回復を図った一症例」小澤謙盛氏(愛知県名古屋市開業)
「IDEALではない症例の最適解を探る 咬合違和感のある患者に包括的アプローチを試みた咬合再構成の一症例」野田和秀氏(愛知県一宮市開業)
「象牙質形成不全症患者の中長期的な予後を見据えた咬合再構成」古橋広樹氏(三重県四日市市開業)
「顎位の不安定なⅠ級High Angle患者に治療咬合を付与した一症例」安田 裕氏(愛知県名古屋市開業)

 上記の5題が、それぞれ20分を厳守するなかで行われ、会場には独特の緊張感が走っていた。なお、参加者約40名による投票が行われた結果、初回の投票では1位から3位までが同点となり、急遽演者らに対する会場からの質疑応答が行われ、その応対を参考に再投票が行われる一幕もみられた。そして再投票の結果、1位から3位までがすべて1票差という僅差で安田氏が1位を獲得。臼歯の咬合痛、顎関節症状、前歯部審美障害を主訴とする若年期女性患者にスプリント療法を用いて顎位を安定化させ、デジタル/アナログ併用によるセットアップやワックスアップ、そしてアライナー矯正歯科治療などを駆使して治療咬合を付与するまでの過程が評価された。

 なお、会場では賛助企業による展示も多数行われ、併せて盛況となっていた。なお、上記の日本臨床歯科学会名古屋合同例会は、きたる2024年10月26日(土)、27日(日)の両日、御園座(愛知県)において開催予定。

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