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2024年3月7日

(一社)日本歯科医学会連合、イノベーションフォーラムを開催

「食べる喜び、話す楽しみの新結合・新融合を共に」をテーマに

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 さる3月7日(木)、一般社団法人日本歯科医学会連合(住友雅人理事長、以下、学会連合)によるイノベーションフォーラムが「食べる喜び、話す楽しみの新結合・新融合を共に」をテーマにWeb配信にて開催された。

 冒頭、住友氏は挨拶の中で、東京都医工連携HUB機構(以下、HUB機構)の活動目的と、学会連合とHUB機構が連携することでもたらす価値の創造に言及。医工連携から臨床現場のニーズに基づく医療機器開発・事業化の推進を掲げるスキームを示しながら、「歯科医学・医療の社会的かつ全身的意義を認識し、医工連携を推進する」との目的を述べた。加えて、生成AI活用計画を一例に挙げ「ニーズポストやシーズポスト設置への貢献」を基軸に今後ともHUB機構と連携を図っていく方針を示した。

 次に、小林隆太郎氏(学会連合将来構想推進委員会委員長)が「2040年への歯科イノベーションロードマップについて」と題し講演。小林氏は、住友氏が会長を務める日本歯科医学会がエビデンスを集積し作成した「医療技術評価(再評価)提案書」が新規技術の保険収載において重要な資料となることを示し、新規技術の保険収載が歯科のイノベーションに大きく寄与することを強調した。

 続いて、日本歯科医学会が2020年から2040年までを第1期から第3期までのフェイズに分割し、歯科の進化を想定し作成した「歯科イノベーションロードマップ」の動画を共有し、デジタル技術とともに発展していく歯科医療の構想が披露された。そして、「生きること、それは食べること、話すこと、そして老いること。楽しく食事をして、楽しく話をする。その『チカラ』を守るために歯科は前進していきたい」と締めくくった。

 その後は、大島勇人氏(新潟大大学院医歯学総合研究科硬組織形態学分野教授)が「ご機嫌な人生を送るために必要なお口の健康」と題し講演。大島氏は、1)生命、2)生活、3)人生――「3つのLife」を挙げ、不幸せを回避してやりたいことを実現できている状況が「幸せ」と定義した。そして、ご機嫌な人生を送るうえで「健康」「精神的健康」「筋力」「ストレッチ」「生きがい」「お金」の6つの必須因子を挙げたほか、歯の治療を繰り返すと歯の寿命を縮める歯科治療のパラドックスとともに、表情筋を中心とした口筋の仕組み・はたらきを解説した。講演全体をとおして、歯科の枠組みを大きく超えた人生をより幸福なものにしていくための人生観やライフワークの構築が存分に語られ、盛会となった。