関連キーワード

2022年9月5日掲載

(公社)日本補綴歯科学会

補綴治療のデジタル化へ向けた議論が展開される

デジタル技術を用いた歯科診療のメリットや導入について議論が交わされた。
デジタル技術を用いた歯科診療のメリットや導入について議論が交わされた。
 7月15日(金)から17日(日)の3日間、公益社団法人日本補綴歯科学会第131回学術大会(窪木拓男大会長、馬場一美理事長)が「補綴の未来、歯科の未来。“Society5.0に向けたイノベーションの創出”」をテーマに掲げ、大阪国際会議場(大阪府)およびWeb配信のハイブリッド形式にて開催された。

 海外特別講演「The Smile Business Formula」では、澤瀬 隆氏(長崎大学)と細川隆司氏(九州歯科大学)が座長を務め、Christian Coachman氏(Digital Smile Design、ブラジル開業)が登壇した。氏はまず、テーマとして「Why Digital?」を掲げ、口腔内スキャナ(Intra Oral Scanner:IOS)や3Dプリンタなどのデジタル技術を用いた歯科診療のメリットを解説。氏は、従来のアナログ作業による印象採得や口腔内写真撮影、各種咬合検査、ワックスアップの製作などが不要となる点だけでなく、スタッフや歯科技工士との情報共有の際の有用性を強調した。

 メインシンポジウム「補綴の未来、歯科の未来に向けて」では、土屋賢司氏(東京都開業)と澤瀬氏が座長を務め、馬場一美氏(昭和大学)、山﨑長郎氏(東京都開業、日本臨床歯科学会理事長)、本多正明氏(大阪府開業、日本臨床歯科学会副理事長)、窪木拓男氏(岡山大学)が登壇。日本補綴歯科学会と日本臨床歯科学会とのトップ陣よりこれまでの歩みや変遷、今後の展望などについて語られた。総合討論では、デジタル技術のさらなる導入と患者への有効な発信が求められるなどの議論が交わされた。

関連する記事

関連する特集