2024年5月号掲載
第4話:歯科麻酔の活用と他科連携を見据えた展望(後編)
歯科麻酔科医として期待される一般臨床スキルの必要性
前編では、歯科麻酔の現状や歯科麻酔と他科連携がもたらす付加価値についてお話しいたしました。後編では、歯科麻酔科医のあるべき姿や現在の私の働き方も紹介しながら、歯科麻酔科医の専門性を含めたキャリアについて深掘りしたいと思います。
私は、歯科麻酔専門医であったとしても歯科医師として基礎的な一般臨床のスキルは必要だと考えています。たしかに設備や人材が整っている大規模な医療機関であれば、歯科麻酔科医は麻酔治療を提供する以上のことは求められないケースが存在します。しかし、現状では病院歯科や大学病院においても歯科の整備を進めている段階であり、理想とする治療を行うための歯科医師の人材確保が課題です。そのため、歯科麻酔以外の対応が求められるケースも少なくありませんので、基礎的な一般臨床もこなせることが望ましいといえます。