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2023年4月8日掲載

(一社)日本小児口腔発達学会

口腔機能の発達と小児歯科医療をテーマに

日本小児口腔発達学会の今後の発展に期待が高まる。
日本小児口腔発達学会の今後の発展に期待が高まる。
 2月11日(土)、一般社団法人日本小児口腔発達学会(井上敬介代表理事、木村祐紀学会長)による設立記念講演会がTKPガーデンシティPREMIUM京橋(東京都)およびWeb配信のハイブリッド形式にて開催された。

 本学会は、名古屋予防歯科勉強会を前身とし2022年8月に発足。小児の筋機能矯正や口腔機能に関心の高い歯科医師らが中心となり、口腔機能発達不全症の治療・予防の普及を目的に設立にいたった。本講演会は、学会設立を記念し「Growth Optimization 原因から考える口腔発達と未来~NPDが提案する新しい小児歯科医療のカタチ~」をテーマに開催された。

 冒頭、井上氏(愛知県開業)は不正咬合をともなう口腔機能発達不全症の患者数の増加に言及。口腔機能発達不全に対する予防需要の高まりを鑑み「従来の矯正歯科治療や筋機能療法といった対症療法から転換し、まずは不正咬合の原因を追究していくべき」と治療方針の改革が提案された。

 続いて、中野 崇氏(愛知県開業)による講演「不正咬合を原因から考えた、食べる・飲むの発達支援」、夫馬吉啓氏(愛知県開業)による講演「子どもの睡眠をみるということ」、木村氏(愛知県開業)による講演「ヒトはなぜ口呼吸をはじめるのか 覚醒時の呼吸の問題」、伊藤裕人氏(神奈川県開業)による講演「Why you should know about Tongue-tie.」がそれぞれ行われ、不正咬合の原因や素因が紹介された。

 その後に行われた安部秀弘氏(栃木県開業)による特別講演では、安部氏と本学会発足までの歩みが紹介され、学会の今後の発展に期待を寄せた。

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