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  • ゼロボーンロスコンセプト
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    ゼロボーンロスコンセプト

    著者: [著] Tomas Linkevičius [監訳] 鈴木仙一 [監訳] 中居伸行 [監訳] 松成淳一 [翻訳統括] 脇田雅文 [翻訳統括] 森本太一朗 [翻訳統括] 五十嵐 一 [翻訳統括] 落合久彦 [翻訳統括] 新井聖範
    A4判変型 / 304ページ / 2021-08-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0824-4
    定価 25,300円(本体 23,000円+税10%)
    クイントコード:17880
    モリタコード:208040791
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    この世のインプラント治療から“骨吸収”をなくすための決定書!
    「自分が埋入し、上部構造を装着したインプラント周囲に“骨吸収”が起きた経験はありますか? あなたはこのような“骨吸収”がなぜ起こるのかを知りたくて、ここ(講演会・勉強会)にいるのですよね?」─本書冒頭の著者(Tomas Linkevičius氏)のコメントである。 本書は、この疑問に対する答えである「ゼロボーンロスコンセプト」すなわち骨吸収を起こさないためのプロトコールについて、科学と臨床を融合させた症例を基に解説していく。

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評者:山﨑長郎(東京都・原宿デンタルオフィス)

 インプラント治療が始まり,50年以上が経った.その間に数多くのマテリアル,外科手術の術式,補綴様式が発案され,そのおのおのに対する長所,短所が議論され,消えるもの, 継続されるものがあり今日に至っている.本書の最大の特徴は,上記に影響されることなく,さまざまな製品を用いたインプラント治療のエックス線や口腔内写真を経時的に比較し考察を加えることで,どのようにすれば長期的にインプラント周囲の歯槽骨頂部を維持できるかを詳細に述べている点である.
 セクションⅠ(外科的コンセプト)において,インプラント埋入後における歯槽骨頂の吸収の要因は1つではなく多因子であるとしながらも,機械的要因としてインプラント頸部の形状,生物学的要因としてインプラント周囲の軟組織の厚みや付着歯肉が重要な要因であるとしている.
 1つの例として,インプラント頸部の形状ではプラットフォームスイッチング機構における歯槽骨頂の吸収を起こしにくいことは多くの臨床家が知っていることだが,はたしてそれは周囲軟組織の厚みが薄い時にもそのような結果をもたらしてくれるのか? また,もしそれが望ましい結果を得られなかった場合にどのような対応をするのか? このような疑問に対し,同一生体における異なるインプラント頸部の形状を用いた症例や,周囲軟組織の厚みの異なる個体でのインプラント周囲の歯槽骨頂の経時的変化を比較した臨床研究で,これらの疑問に対する答えを明らかにしている.
 具体的な内容として, プラットフォームスイッチング機構を有するもの,そうでないものの埋入深度についての対応,バイオタイプが薄い場合の対応,下顎臼歯部領域における解剖学的制約がある場所における対応についてなど,初学者はもちろんのこと,熟練した臨床家にとっても再確認すべきことが重点的に述べられており,まさにタイムリーなまとめとなっている.
 続くセクション2(補綴的コンセプト)では,外科と同様にいくつかの問題点を補綴医の視点から事細かく分析,実験をして解答を導き出している.
 読んでみると驚くほどの革新的な内容ではないが,基本に返って1つひとつ着実に治療を進めなければならないことが切実にわかる.とくにセメンテーションに関しては興味深く,今までこのような様式をきちんと言及した論文はあまりないことに気づかされた.これは補綴医のもつ鋭くセンシティブな視点による症例(アバットメントや上部構造マテリアル)の分析であろう.実際,日常においてこのような精緻な治療は難しいかもしれないが,みごとな術式であり分析であるため一読に値する.
 最後に翻訳を担ったこのグループは,いつもその時代に必要な良書を選択しており先見の明があると言わざるを得ない本当にすばらしい仕事をしたと思う.ぜひ必携の書にしていただきたい.

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