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  • 診察室でもぐもぐの発達を支える本
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    診察室でもぐもぐの発達を支える本

    子どもの成長にあわせた口と食、くせの観察・指導法
    著者: [監修・著] 大久保真衣 [著] 山本将仁 [著] 阿部伸一 [著] 辻野啓一郎 [著] 川口美喜子 [著] 三浦慶奈 [著] 末石研二 [著] 大多和由美 [著] 上田貴之
    A4判変型 / 160ページ / 2022-02-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0858-9
    定価 7,920円(本体 7,200円+税10%)
    クイントコード:18180
    モリタコード:208040827
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    かかりつけ歯科医院だからできる、「食べる」「育つ」を見守ること。
    子どもの歯と口の成長のすべてがわかり、そのつまずきや遅れを診察室で診る・対処できるようになる本です。図版たっぷりの紙面では、歯の萌出、食や呼吸にかかわる組織の解剖、咬合育成、食べる能力の成長、各成長段階において望ましい食事形態、口腔機能発達不全・遅延の種類に応じ、歯科でできる対処法や訓練がわかります。かかりつけ歯科医院だからできる、定期的な来院が始まった子どもたちと親の支え方をぜひ見つけてください。

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評者:米谷敬司(千葉県・米谷歯科医院)

 本書の表紙には目を引くタイトルとイラストが描かれており,目にした瞬間,誰もが手に取り開いてみたくなるに違いない.監修・著者である大久保真衣先生が,食べることに関する多くの擬態語の中から「もぐもぐ」を選ばれたのはさすがである.
 ところで,「口腔機能発達不全」という言葉が存在する以前から,保育園や幼稚園では「噛めない」「飲みこま(め)ない」といった口腔機能に関する問題が認識されてはいたが,当時は歯科の立場から適切な回答を提示することが難しい状況であった.私が大学を卒業した1987年に,日本の摂食嚥下分野の第一人者である金子芳洋先生(元・昭和大学歯学部教授)が『食べる機能の障害 その考え方とリハビリテーション』(医歯薬出版)という書籍を世に出されてから約35年経った現在,どの大学の歯学部でも摂食嚥下や食育の講義が行われており,開業医でも診察室で摂食嚥下に関する指導を行う環境が整った.そして,「噛めない」「飲みこま(め)ない」という問題を含めた哺乳期・離乳期・その後の「食」に関して具体的な説明を行えるようになった.今では小児に日常的にかかわる職種および保護者から,歯科医師・歯科衛生士がさまざまな場で助言を求められる機会が増えてきている.
 本書は,小児の口腔機能の発達と発達不全にかかわる分野を網羅する以下の3章で構成されている.
1 . この本で学ぶ前に(口腔機能発達不全症の概要,口腔機能発達不全に対するかかりつけ歯科医院の役割を伝える章)
2 . 口腔とその成長に関する基礎知識(口腔・のどの基本構造,歯の萌出時期と歯列,食機能の発達と成長の過程の解説)
3 . 口腔機能発達不全・遅延のサインに気づく・対応する(歯科や家庭で気づける口腔機能発達不全・遅延のサインと対応,訓練,指導)
 ここでは解剖医,小児歯科医,矯正歯科医,管理栄養士,障害者歯科医,補綴歯科医がそれぞれの観点から小児の口腔機能の発達と発達不全について解説している.さらに豊富なイラストによる説明があり,誰でも理解しやすい内容となっている.
 私たちが日常で無意識に行っている「食べる」ということの基本は離乳期に獲得され,年齢とともに発達・完成していくが,その途中でコースを外れてしまうこともある.そのようなときには,習慣化する前に早期に軌道修正することが望ましい.適切な時期に軌道修正するには,小児にかかわる頻度・時間の長い歯科以外の職種の方も適宜対応ができることが重要である.ぜひ,本書を他職種の方にも勧めていただきたい.
 健康寿命の延伸のためには,正しい生活習慣が重要であるが,そのひとつである「食習慣」をわれわれ歯科医療従事者が支えていくには,乳児期から積極的にかかわる必要がある.小児の指導に困ったり不安を抱いたりしている歯科医師・歯科衛生士には本書を読み,明日からの診療にどんどん活用していただきたい.

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