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  • これで解決! 矯正トラブル
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    これで解決! 矯正トラブル

    マウスピース型矯正、MTM、再治療等の“困った”事例に学ぶ予防と対処法
    著者: [編著] 末石研二 [編著] 野嶋邦彦 [編著] 片田英憲 [著] 岩田直晃 [著] 小坂竜也 [著] 末石倫大 [著] 西井 康 [著] 根津 崇 [著] 福本恵吾
    A4判変型 / 192ページ / 2022-03-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0864-0
    定価 11,000円(本体 10,000円+税10%)
    クイントコード:18220
    モリタコード:208040830
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    トラブルを未然に防ぐヒント、トラブル拡大を食い止めるコツが満載!
    治療中の歯根吸収、治療後の後戻り、マウスピース型矯正装置による臼歯部離開、他院からの転院で治療費減額を要求されたなど、注意すべき典型的なものから想定外のものまで、54の矯正トラブル事例を収載。1ケースにつき2ページ程度で、「トラブル予防法」や「トラブル後の望ましい対応」を、裏付けと多数の写真とともにわかりやすく解説。シリアスな問題に陥らないための弁護士のアドバイスもあり。矯正医必携の1冊。

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評者:山口秀晴(東京都・やまぐち歯科・矯正歯科)

 歯列矯正治療のエッジワイズ法がアメリカから導入され,約50~60年が経過.その治療法は歯科大学や矯正専門開業医を中心に全国に広まっている.子どものときに矯正治療を受けて良かったと思えた経験から,子どもにも受けさせたいと考える親も多い.また最近では,成人や高齢者の患者を見かけるようになり,審美的な問題だけでなく,口唇閉鎖不全や嚥下ができない,食べ物が咀嚼できないなど口腔機能全般にまでわたり,治療範囲は拡大している.そのため,患者の訴えも心理的問題から顔貌の美的問題,骨格的問題,精神的問題など多方面に拡散し,治療後の再発の問題や歯間空隙の発現などにまで及ぶ.小児から成人まで種々のことを訴える.場合によっては裁判沙汰になることもあると言われている.
 本書ではそのようなトラブルへの対応・予防の実例を紹介している.Case 3 は,不正咬合を主訴として来院したが,精神的不快感までも治せると思っている患者である.矯正治療のステップを理解させ,精神科・心療内科を紹介し,不快感の除去や生活状況の改善はできないことを説明し,保護者に了解を得て矯正治療を中止した.矯正治療は数年かかるが,過度な期待には応えられないことを治療前に十分説明しておく必要がある.またCase 4 は,中学生のときに矯正治療を行って良好な噛み合わせとなったが,35年ぶりの来院時には咬合関係がⅢ級となり,前歯部の一部が逆被蓋となっていたケースである.問診したところ,心療内科に通院し,筋弛緩作用のある向精神薬を常用しており,以前にはなかった舌突出癖や低位舌が見られた.そこで,心療内科の症状が安定してから再度矯正治療を行い,良好な結果を得ることができた.しかし,治療後にもMFTを行って安定を図っており,安定するかどうかを定期的に長く観察していく必要性を感じる.いずれも記録が正確に残っていたので,患者にわかりやすく的確な指示ができていると思われる.
 この他にも本書では,「反対咬合を治療したが,成長とともに再発した」「歯科矯正用アンカースクリューを誤飲した」「海外からの転院で,治療費の減額を要求された」「急に患者の海外への留学が決まった」「疼痛のため装置を使用できない」「悪習癖の残存により後戻りした」「固定式リテーナーの脱離により抜歯空隙が再発した」など,さまざまなケースを取り上げている.
 このようなトラブルに対して法律家の意見も参考にして,患者にとって安心で安全な治療ができるように問題の解決策を明確に示しているため,矯正治療を行っている先生方の参考となることが多いと思われる.このような実例を多く経験し,解決策を学ぶことができれば,安全な治療環境を築くことができ,問題が起きないように予防することができる.本書で学んだことは,安心で安全な質の高い治療の提供に大いに役立つものと思う.

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