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【本誌のご注文方法】
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【オンデマンド版について】
1.オンデマンド版とは
弊社ホームページ会員様向け限定のサービスです。 絶版の書籍で、お客様からのご要望が多いものをオンデマンド印刷で製作いたします。 これによって、これまで重版・復刊できなかった書籍がお求めいただけるようになりました。
2.ご注文にあたっての注意
・ご要望を受け製作いたしますので、注文後のキャンセル及び返品はできません。 ・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。 ・製品の性質上インターネットによる販売(クレジットカード or 代引き)に限定させていただきます。
【オンデマンド版希望カウンターとは?】
このサービスは、会員様限定のサービスとなります。 このたび、絶版となった書籍をオンデマンド版という形で、お客様にご提供するサービスを開始いたしました。オンデマンド版希望カウンターとは、お客様のニーズをお知らせいただき、小社にて次のオンデマンド版作成に向けての参考にさせていただくものです。※
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※・これはご予約ではなく、また購入を確約していただくものではありません。 ・諸事情により、オンデマンド版作成ができない場合もありますので、ご了承ください。
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・完全受注生産ですので、発注後のキャンセルはできません。
・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。
・製品の性質上インターネットによる販売に限定させていただきます。
評者:荒井昌海(東京都・エムズ歯科クリニック) 2017年,私はラスベガスで行われた,とあるシンポジウムに参加していた.シンポジウムのメインテーマはデジタル機器を用いた補綴治療&インプラント治療であった.3日間にわたって行われるそのシンポジウムの会場へ行くと,なんと初日最初の基調講演のテーマは「無呼吸症候群への治療」であった.当時,日本ではまだあまり馴染みがないそのテーマに,大勢の米国の歯科医師が熱心に聴講していた.それが私と無呼吸症候群の最初の出会いであった. 私は帰国してすぐに無呼吸症候群に関する歯科の書籍を3冊購入して読んだ.そして,気道が解析できるソフト(SICATエアー,デンツプライシロナ)と,睡眠検査装置(フィリップス・コダック)も2種類購入して早速患者を探して加療した.今までの治療にはなかった,完全に新しい視点で,気道を意識して診査・診断するきっかけになった貴重なターニングポイントとなった. あれから6年がたち,今回別冊ザ・クインテッセンス「気道“Air way”を診る」を拝読した.一般的には診療することを「診る」と表記するが,この別冊の巻頭アトラスにあるように,今や気道を目で視覚的に「見る」ことが可能になった.しかもカラーで色分けされ,3Dの立体的な形をあらゆる角度から診査・診断することが可能になっている.なんと見やすいことだろうか.また,本書では,日本で購入可能な「気道を診る(見る)」ことができるCTやソフトごとに,気道のエキスパートの先生方のすばらしい症例を閲覧することができた.最初の古畑升先生の症例では,われわれがどうしても咽頭付近に目が行きがちな点に対して,上気道の鼻腔にもアデノイドのような原因があることに気づかせてくれる.続いて外木守雄先生の症例では,物理的に気道が狭い患者に対して,上顎骨・下顎骨をそれぞれ外科的に前方移動させるすばらしいケースを供覧することができる.Dolphin Imaging(ジーシーオルソリー)というソフトを完全に使いこなし,すばらしい治療計画を立てていることに脱帽する.3症例目の井上敬介先生とは私は何回かお話させていただいたことがあるが,たいへん熱意のあるすばらしい先生で,いつもながらとてもわかりやすく,かつ詳細にその症例報告を仕上げている.子どもの気道の成長発育に関して造詣が深いことは間違いない.今回の症例も筋機能療法を活用しながら,とても丁寧に仕上げているのがわかる.最後の症例の筒井武男先生は,顎関節から気道の診断までを包括的に行い,AirwayDrivenともいえる歯列弓を拡大して舌房を確保した治療計画を立てているのが印象的であった.まさに包括診療といえる. 日本ではまだまだ馴染みの薄い無呼吸症候群診療ではあるが,その発生率は欧米と日本で変わらないといわれている.われわれ歯科医師がいち早く発見し,患者のQOL向上と,心臓や脳などに起こるといわれる合併症の予防に貢献したい.
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