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  • PRD YEARBOOK 2023
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    別冊 ザ・クインテッセンス

    PRD YEARBOOK 2023

    成人矯正を成功に導くための歯周-矯正治療
    著者: [主席編集] 岩田健男 [主席編集] 山崎長郎 [主席編集] 和泉雄一
    A4判変型 / 200ページ / 2023-08-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0958-6
    定価 7,480円(本体 6,800円+税10%)
    クイントコード:19140
    モリタコード:208040969
    歯周-矯正治療の特集は秀逸で一読の価値あり!
    2022年英語版PRDに掲載された論文の中から、12名の著名編集委員が精査した「ペリオ」「補綴」「外科」「インプラント」「新材料・テクニック」分野の注目10論文を全文翻訳掲載。毎年注目を集めているUrbanらも掲載。日本版では「成人矯正を成功に導くための歯周-矯正治療」と題し、国内の臨床家3名に、骨吸収および歯肉退縮の対処方法や根面被覆を用いたアプローチ、またSFOT理論を応用した症例について解説いただいた。

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評者:木村英隆(福岡県開業・医療法人木村歯科)

 PRD(英語版)が1981年に創刊され,40有余年が経過した.筆者も1990年に大学を卒業し,気づけば2か月ごとに発刊される本誌を楽しみにしていた.PRDは歯周組織の再生は言うもでもなく,インプラント周囲の硬・軟組織の再生や審美修復治療の最新技術や材料の情報が溢れていた.2016年からは年1回の発行となり,1年間の論文が凝縮され,これも大変楽しみの1冊となった.
 例年,YEARBOOKには歯周病学・補綴・外科・インプラント,そして新材料・テクニック等のパートごとに厳選された論文が選ばれている.今年も興味深い論文が収載されており,いくつか紹介したい.
 補綴Ⅱの「臼歯部咬合崩壊:形態と機能に基づく治療ガイドライン(Nakamura SSら)」は,臼歯部咬合崩壊に対してグレード1からグレード4に分類し,各グレードの治療に関するガイドラインを明示している.臼歯部咬合崩壊に対して咬合高径の回復治療を行う場合は咬頭嵌合位と中心位を一致させる咬合治療を行うことを示唆していた.
 外科Ⅰの「水平的骨造成のための改訂ディシジョンツリー:ナラティブレビュー(Yu S-H and Wang H-L)」は,水平的に必要な骨造成量を“軽度:<3.0mm”,“中程度:3.0~6.0mm”,“重度:≧6.0mm”に分類し,ディシジョンツリーにてそれぞれの欠損における水平的骨造成に対する外科的アプローチを簡潔に選択できるように示している.また,骨造成で選択される術式についての考察とともに,“インプラント周囲に少なくとも1.8~2mmの健全な骨を確保するために,より直径の細いインプラントを埋入することが実践的な治療選択肢”と示唆していたことには同感した.臨床医として水平的骨造成をおおまかに概要を得るにはとても役に立つ論文と思った.
 インプラントⅡ の「インプラント上部構造-隣在歯間コンタクトポイント喪失に関する分析:10年の後ろ向き研究(Manicone PFら)」は,インプラント上部構造においてしばしば遭遇する合併症である“コンタクトポイントの喪失”に関する研究である.インプラント治療をする歯科医師なら誰もがコンタクトポイントの喪失は経験していると思う.この論文の中で,コンタクトポイントの喪失頻度は51%と高頻度で起こること,そしてインプラント上部構造の近心面のコンタクトポイントの喪失の発言頻度が有意に高いと報告していた.患者にコンタクトポイントの喪失について知らせることは,臨床医の義務であると強調していたことには同感した.
 その他の論文も最新の研究と臨床経験に基づいた実用的な情報が凝縮されており,臨床医にとって貴重な参考資料となる.歯周組織の健康を考慮した外科手術,インプラント治療,そして矯正治療は,治療の安定性と効果の持続に大きく寄与するであろう.本書で示される治療戦略や手技は,臨床医のみならず患者においても非常に有益なものといえる.

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