さる5月28日（木）、株式会社ジーシー 本社セミナー室（東京都）において、第4回JADISメディアセミナー」（日本歯科インプラント器材協議会主催）が、「今あらためて伝えたい、それぞれの取り組み―安全・安心の歯科インプラント治療とは？―」をテーマに開催された。

　日本歯科インプラント器材協議会とは、日本国内の歯科インプラントおよび関連器材販売企業21 社が加盟している団体（通称JADIS）のこと。本会は安全・安心な歯科インプラントのための啓発活動の一環として、それぞれの分野の専門家からのさまざまな最新情報の提供や情報交換を目的に、一昨年より報道機関に向け「JADIS メディアセミナー～今さら聞けないインプラントのこと～」シリーズを実施してきた。その第4弾が本セミナーである。

　まず、渡邉文彦氏（日本口腔インプラント学会理事長、日歯大新潟生命歯学部教授）が「日本口腔インプラント学会の取り組み」、次に、高梨滋雄氏（東京弁護士会・医療過誤法部部長）が「患者側弁護士から見たインプラントを取り巻く状況」と題し、それぞれが講演を行った。

　その後、演者2名に加え、矢島安朝氏（日本口腔インプラント学会教育委員長、東歯大学口腔インプラント学講座教授）と古谷野　潔氏（日本口腔インプラント学会学術委員長、九大大学院歯学研究院 口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授）がパネリストとして加わり、ディスカッションが行われた。

　特に、メディアと学会、大学、そしてメーカーとの対話では、いかにして現在のインプラント業界を良くしていくか、国民医療としての責任を果たしていくかについて議論がなされた。今後それらの内容が早期に実現されることが望まれる。