2015年6月7日掲載
平成27年度「歯と口の健康週間」上野動物園行事開催

メインイベント会場では、晴天に恵まれ強い日差しが照りつけるなか、東京都歯科医師会による「ガムでかむ能力の測定と歯科相談」、東京都歯科技工士会による「入れ歯の作り方コーナー」、東京都歯科衛生士会による「歯の健康・ケア相談コーナー」、上野動物園スタッフによる「動物クイズコーナー」が設けられ、多くの家族連れで賑わいをみせていた。
また、園内では東京都歯附属歯科衛生士専門学校生による「お口の健康巡回教室」や、歯みがきグッズを景品とする「動物スタンプラリー」も開催され、約4,000名に歯みがきグッズが配布された。
イベント会場に訪れた子どもの口腔状態は、歯や口の健康に対する保護者の意識の高まりや、フッ化物配合歯磨剤の普及もあり、乳歯のう蝕は少ないと感じた。その一方で、食生活の変化によって食事の咀嚼回数が減少している子どもが多いことは印象的であった。乳幼児期から高齢者にいたるまで食育の重要性が叫ばれている昨今、今回のイベントを通じて、家族や仲間と食卓を囲むことや、しっかり噛んで食べることの大切さなど、食育に関する情報をより提供していく必要があることがうかがえた。