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2015年6月14日

深井保健科学研究所特別セミナー2015開催

神原正樹氏が「口腔保健のQuo Vadis」と題して特別講演

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 さる6月14日(日)、ステーションコンファレンス東京(東京都)において、深井保健科学研究所(深井穫博所長)主催による特別セミナー2015が開催された。本年3月に大学を退官し、Kambara Global Health Instituteを創設した神原正樹氏(大歯大名誉教授)を講師に迎え、「口腔保健のQuo Vadis」と題した特別講演が行われた。

 当日はまず、深井氏による趣旨説明の後、神原氏が登壇。入学から退官まで半世紀近くを大歯大で過ごした氏の、各時代での主な基礎研究や臨床疫学研究を紹介するとともに、海外留学で得られたこと、FDI(国際歯科連盟)、日本口腔衛生学会などでの多岐にわたる活動について、興味深いエピソードを交えながら解説。研究者として、つねに大局的視点をもつことや、「何が新しいか?」という見方を意識することの重要性を説いた。

 また、最近の話題として、本年3月20日に世界約100か国で開催された世界口腔保健デー(World Oral Health Day)をはじめ、4月に京都で開催されたWorld Health Summit、第29回日本医学会総会の主なトピックスなども紹介した(詳細はザ・クインテッセンス2015年8月号にて掲載予定)。

 講演後は、第29回日本医学会総会での「健康社会宣言2015関西」の5項目、「治療から予防へのパラダイム・シフト」「個の医療の推進」「トランスレーショナル・リサーチと臨床研究の促進」「出産、子育ての支援」「地域医療、看取り医療の推進」のテーマに基づき、参加者を交えたディスカッションが行われ、歯科医療・口腔保健の今後のあり方について活発な議論が交わされた。