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2015年7月4日

EPSDC研修会、プライベートセミナーを開催

講師に、レントゲン学の巨匠Prof. Grondahlを招聘

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 さる7月4日(土)、TID’sビル(東京都)において、EPSDC研修会(宮下裕志主宰)による「レントゲン学の巨匠Prof. Grondahl(イエテボリ大名誉教授、Digora CT開発者)プライベートセミナー」が開催された。

 はじめに宮下裕志氏(東京都開業)が登壇。診断とは次の一手であるとし、レントゲン診断は診断における1つの機器であり、はじめから撮影をするものではない。既往歴、臨床診査、過去のレントゲン、メリットがあるときに撮影するとした。症例として問診から得た患者さんの訴えとレントゲン写真を示し、原因歯をみつけていくプロセスを講演した。

 Prof. Grondahlは、「CBCT(Cone Beam Computed Tomography)の臨床での活用について」と題して登壇。画像診断はたいていレントゲン写真だけで十分なのだが、症例を選んで使っていけばとても有用な機器となる。インプラント植立にはなくてはならない機器であり、歯槽骨頂から下歯槽管までの正確な距離も測定できるし、骨欠損の状況も3次元的にみることができる。スウェーデンでは3次元画像をとらなければインプラントの植立ができなくなっているという。過剰充填により下歯槽管内に充填材が入っていた症例、矯正治療中の骨の吸収、下歯槽管と智歯のとの位置関係、顎関節の破折、外傷歯などCBCTによる画像の優位性について述べた。