2009年3月29日掲載

演者は世代を越えた第8期生と第22期生のコンビ

<font color='green'><b>藤本研修会2009年OB会総会・講演会開催</b></font>

<font color='green'><b>藤本研修会2009年OB会総会・講演会開催</b></font>
 さる3月29日(日)、パシフィコ横浜(神奈川県)において、藤本研修会2009年OB会総会講演会(藤本研修会主催)が開催された。  今大会に招聘された演者は3名で、まず藤本順平氏(藤本研修会主宰、東京都開業)より、2月に行われたシカゴミッドウインターミーティングの学会報告からスタートした。つづいて午前の部では、藤本研修会エンドコースの現講師である石井宏氏(藤本研修会第22期生、東京都開業)が登壇し、「外科的歯内療法の現在」と題して講演、米国で学んできたエンド専門医の考え方、臨床を披露した。とくにSyngcuk Kim教授(ペンシルバニア大)に師事してきたこともあって、マイクロスコープを使用した外科的歯内療法の診査・診断、手技は卓越しており、その治療の確実性、安全性はかなり説得力のあるものであった。  午後からは岡村光信氏(藤本研修会第8期生、福岡県開業)が登壇し、「All-Ceramics update-Materials sciences and Clinical works」と題して講演。近年では、患者の審美的要求の高まりもあり、演者自身も頻用するようになった歯冠色修復物(オールセラミックス)の「歴史」「選択基準」「成功に導くための接着」について解説した。最後に藤本氏が再び登壇し、「歯科臨床と歯科医の説明責任「Accountability」」と題して講演した。いつもの補綴臨床どっぷりの藤本氏とは異なり、「歯科医師の説明責任」に焦点を当てた趣の違う講演は、とくに参加の多かった若手歯科医師には興味深かったようで、熱心にメモっていた姿が印象的な会となった。  藤本氏以外の2名の演者は世代を越えた第8期生と第22期生のコンビとなり、本会の継続力、その強さを改めて感じさせる講演会であり、今後の会の発展をうかがわせるものであった。

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