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2009年11月14日

第56回全国歯科大学同窓・校友会懇話会開催

歯科の諸問題について本音で語られ盛会に

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 さる11月14日(土)、リーガロイヤルホテル小倉(福岡県)において、第56回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(当番県:九州歯科大学同窓会、松延彰友会長)が開催された。会場では、全国各地の歯科大学同窓・校友会の担当役員が一堂に会し、歯科の諸問題について本音で議論される盛会となった。

 冒頭、当番校を代表し登壇した松延彰友氏(九歯大同窓会会長、福岡県開業)は挨拶のなかで、「今回の懇話会の内容が歯科界再生の礎になれば幸いである」と述べた。来賓には、近藤勝洪氏(日本歯科医師会副会長)、永田正典氏(福岡県歯科医師会副会長)、石井みどり氏(参議院議員)、福田仁一氏(九歯大理事長)、鱒見進一氏(九歯大附属病院長)が出席した。

 引き続き、シンポジウム「健康管理者としての歯科医師―現行制度の中でどう国民の歯科医療を守るのか―」(松延彰友氏座長)が行われ、九歯大出身である河原英雄氏(大分県開業)による「潜在患者の顕在化について」、上野道生氏による「私たち(歯科界)が犯した大きな誤り(チーム医療から見えてきたこと)」、中野稔也氏による「保険中心の診療の中での私の取り組み」、下川公一氏(3氏とも福岡県開業)による「歯科医療混迷の原因と問題点」のほか、石井みどり氏(参議院議員)による「歯科保健医療をめぐる諸問題」のプレゼンテーションが行われた。  

 なかでも中野氏は、現行の保険制度は歯科治療技術に対する評価が低いために自由診療の割合が増えている同世代の現状について述べ、保険診療で安定した経営が行える臨床現場を反映した歯科医療制度の確立を訴えた。

 その後、近藤氏も参加してパネルディスカッションが行われ、歯科医師需給問題や保険制度における歯科医療の評価など、歯科の諸問題について本音で議論された。

 なお、来年は北海道(当番校:北海道医療大学歯学部同窓会、藤井健男会長)で開催される。