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2011年3月5日

第35回記念北九州歯学研究会発表会開催

1,000名もの参加者集め、盛大に開催

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 さる3月5日(土)、6日(日)の両日、福岡国際会議場において、第35回記念北九州歯学研究会発表会(上野道生会長)が、「邂逅、伝承、そして未来へ-変りつつある歯科医療の中で-」をテーマに、1,000名もの参加者を集めて盛大に開催された。2日間にわたり、シンポジウム2題、特別講演、会員発表、テーブルクリニック、スタッフ発表会と、盛りだくさんのセッションが設定された。とくに本記念発表会は、「-変りつつある歯科医療の中で-」との大会サブテーマをふまえて、歯科界の未来を担う若手歯科医師の底上げを意図した企画が多く盛り込まれた。

 初日は、シンポジウム1「インプラントは歯科界の救世主となりうるか?」で幕を開けた。プランナーの榊 恭範氏(福岡県開業)のもと、上田秀朗氏、立和名靖彦氏、木村英生氏、大村祐進氏、白石和仁氏(福岡県開業、大村氏のみ山口県開業)が講演を行い、その都度会場を交えた熱いディスカッションが繰り広げられた。歯の保存が第一であり、そのうえでインプラントは適材適所に用いるべきとの見解が示され、十分な診査・診断もなく、抜歯からインプラントに向かっている現在の潮流に警鐘を鳴らした。また、テーブルクリニックは、「匠の技から学ぶ」「ベテラン衛生士に学ぶ」「若手臨床医ステップアップの為に」の3セッションが行われ、とくに下川公一氏の「スプリント治療の進め方」では、文字通り黒山の人だかりができるなど、盛況であった。

 2日目は、午前のシンポジウム2「Reliable Dentistry…若き歯科医師に向けて」(プランナー:大村氏・白石氏)、午後の会員発表「ここが知りたい臨床のツボ・Q&A」ともに、若手歯科医師が臨床基本手技をきちんと理解し、それを長期的安定につなげていくための方策が示された。つづいて、下川氏の特別講演「咬合治療の勘所~患者さんの悩みに答えて~」で幕を閉じた。なお、別会場では終日にわたり、スタッフ発表会が行われ、こちらも大盛況であった。