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2011年10月21日

第56回日本口腔外科学会総会・学術大会開催

「口腔医療の未来を拓く口腔外科 ~手術の展望と治療の発展を考える~」をテーマに

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 さる10月21日(金)から23日(日)の3日間、大阪国際会議場(大阪府)において、第56回社団法人日本口腔外科学会総会・学術大会(古郷幹彦大会長、福田仁一理事長)が、「口腔医療の未来を拓く口腔外科 ~手術の展望と治療の発展を考える~」のテーマのもと、3つのシンポジウムのほか、特別講演、海外からの招聘講演、教育講演、特別企画、ミニレクチャー24講演、一般口演、ポスター発表など、多彩なプログラムで盛大に開催された。

 門田守人氏(がん研有明病院副病院長)による特別講演「がん治療戦略と医師のプロフェッショナリズム」のなかで氏は、日本がん治療認定医機構のがん治療認定医資格に2009年4月より歯科医師も加わった背景に、患者の言葉として「医科も歯科も関係なく上手な先生に治してほしい」との強い要望があったことを紹介し、がん治療の専門医として歯科口腔外科医への期待を寄せた。

 また、シンポジウム「1.口唇口蓋裂の標準手術」(モジュレーター:西尾順太郎氏、大阪府立母子保健総合医療センター副院長/内山健志氏、東歯大教授)、「2.口腔がんの標準手術」(モジュレーター:篠原正徳氏、熊本大教授/太田嘉英氏、東海大教授)、「3.顎変形症の標準手術」(モジュレーター:齊藤 力氏、新潟大教授/井上農夫男氏、北大教授)では、いずれもとくに若い先生に向けて確実な手術を行うために必要な基本手技の修得を念頭に、各シンポジストよりビデオやスライドを用いて実際の術式や器具の使い方などが具体的に提示されるとともに、手術にあたっての心構えや習得のポイントなどが語られ、実践的な手技を視覚的に学ぶことができる貴重な機会となった。また、熱心な質疑応答が繰り広げられるなど、参加者の関心の高さがうかがわれた。

 なお、次回第57回大会は、2012年10月19日から21日、パシフィコ横浜会議センター(神奈川県)にて開催予定である。