2023年7月号掲載
【知って得する 歯科にまつわるトピック12選(7月)】男女別、歯周病罹患の原因について①
※本記事は、「クイント DENTAL GUIDE DIARY 2023」(7月分)より抜粋して掲載。
男性の歯周病の原因は口腔清掃性と喫煙、喫煙者は女性の3倍以上
日本歯周病学会の発表によると、「歯周病のかかりやすさ」に男女差はほとんどありません。しかし、「歯周病罹患の原因」は男女間で異なります。
男性は女性よりも口腔清掃状態が不良な傾向にあることが、歯科疾患実態調査からわかっています(図7 )。「デンタルフロスや歯間ブラシを用いた歯と歯の間の清掃を行っている人」を男女別に見ると、すべての年代で男性より女性が多いことがわかります。歯周病の罹患率が高くなる35歳以上では、女性は5割以上がデンタルフロスや歯間ブラシを用いて歯間清掃を行っているのに対し、男性では4割未満(65~69歳はわずかに4割を超える)という結果が示されています。
また、男性は女性よりも3倍以上喫煙率が高いことが国民健康・栄養調査からわかっています(図8 )。体の中で最初に喫煙の影響を受ける器官は口腔です。喫煙すると、タバコの煙に含まれる有害物質が口腔内の粘膜や歯肉から吸収され、歯周病リスクを高めます。日本歯周病学会では、喫煙は歯周病の予防や治療を妨げる原因であると認識しています。そのため、喫煙者の歯周治療には禁煙が必要です。喫煙によって悪化していた歯周状態は、禁煙で回復し歯周病の治療効果が上がることが明らかになっています。