2026年2月号掲載
開業奮闘記 さすらいのラボ経営と燃え盛る技工士魂(第35回)
前回からの続きです。サーカスの象は、ロープで杭に繋がれてじっとしています。当然、象の力なら杭を引き抜くなんてたやすいはずなのに、なぜでしょうか?
それは「自分には引き抜く力がない」と思い込んでいるからです。サーカスの象は、子供のころから鎖で杭に繋がれて育てられます。子象のときは非力で杭を引き抜くことはできませんが、大人になって力をつけてからもその思い込みにとらわれ続け、鎖の代わりに
ロープを使って杭に繋いでも、何もせずじっとするようになります。
正直、人間の世界でもそういう人は多いのではないでしょうか? いくらでも新しいことにチャレンジする能力があるのに、抑えつけられる環境のせいで、自分の本当の力を知らない人が多いような気がします。