社会|2026年9月30日掲載
若手スタディグループ10団体が垣根を越え150名が参集
ICF(Innovative Collaboration for Future)2026が開催
さる9月27日(日)、浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス(東京都)において、ICF(Innovative Collaboration for Future)2026(主幹:PaDaWaN_DSG〔髙野琢也氏/橋口隼人氏/大井 瞬氏〕)が開催され、若手スタディグループ10団体が垣根を越えて一堂に会し、150名が参集して盛会となった。
当日は3つのセッションに分かれ、各グループを代表した全10名が講演を行った。以下に、演題・演者等を記す。
・セッション1(座長:中村航也氏〔京都府開業〕、川上晃正氏〔愛知県開業〕)
「前歯部ダイレクトを成功に導くために―天然歯の再現に必要な思考―」平山敦詞氏(神奈川県勤務/AGNES所属)
「咬合拳上を伴う一口腔単位の補綴治療」鈴木進太郎氏(東京都開業/ZERO-ICHI所属)
「歯周組織再生療法と部分矯正を併用し歯周組織の改善に努めた一症例」内藤貴大氏(埼玉県勤務/MAP所属)
「PARTIAL EXTRACTION THERAPIES(PET)における再現性―原理原則から考える治療戦略―」田中亜季郎氏(東京都開業/5-D Young所属)
なかでも田中氏は、前歯部インプラント治療においてSocket Shield TechniqueやPontic Shield Techniqueを用いて審美的な結果が得られた2症例を提示。「なぜ、何を、どう行うのか」という原理原則とプロトコルに従って治療を行う重要性を説いた。
・セッション2(座長:白鳥裕一氏〔埼玉県開業〕、橋口隼人氏〔東京都・神奈川県開業〕)
「歯科から病気を未然に防ぐ、予防口腔内科学」手塚充樹氏(東京都開業/ASC所属)
「成人矯正における“歯を動かす”のその先へ―矯正医が考えるアライナー矯正とMI接着修復―」高田真吾氏(愛知県開業/YOSG所属)
「Biology-Driven Surgical Crown Lengthening」大井 瞬氏(埼玉県開業/PaDaWaN_DSG所属)
なかでも大井氏は、supra crestal tissue attachmentを考慮したうえで歯冠長延長術や骨外科処置を行った2症例を提示。骨外科処置を行う際は、骨の高さや幅だけではなく厚みを考慮した三次元的なアプローチが大切であるとまとめた。
・セッション3(座長:松本圭史氏〔東京都開業〕、髙野琢也氏〔茨城県開業〕)
「歯間乳頭再建を試みた一症例」成田久人氏(岩手県開業/THREEE.所属)
「歯周炎ステージⅣの治療戦略」刈屋友彰氏(東京都開業/Club Youth所属)
「矯正治療が必要な歯周病患者の治療戦略」萩原 誠氏(兵庫県勤務/LSGP KOBE所属)
なかでも刈屋氏は、歯周炎のステージ・グレード分類を紹介し、とくに歯周炎ステージⅣ患者では病的な歯の移動を呈していることを解説したうえで、その治療プロトコルについて症例とともに解説した。
これからの歯科界を担う若手スタディグループが垣根を越えて集い、それぞれのグループの特色を示しつつも、お互いをリスペクトし合い、ともに切磋琢磨していこうという姿勢が感じられた本会。各講演後には熱いディスカッションも展開され、参加者にとって明日の臨床への示唆が得られた貴重な1日となったといえる。