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2023年5月2日掲載

クインテッセンス出版(株)

米澤大地氏による第36回Webセミナーが開催

矯正歯科治療の歴史からワイヤー矯正治療のメカニズムやアプローチ手段に言及した。
矯正歯科治療の歴史からワイヤー矯正治療のメカニズムやアプローチ手段に言及した。
 3月28日(火)、米澤大地氏(兵庫県開業)によるWEBINAR#36「GPがはじめる矯正歯科臨床の手引き」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは『GPのための矯正歯科臨床ガイドブック』(小社刊)の内容をベースに行われた。

 米澤氏は冒頭、一般歯科医(GP)の矯正歯科治療との向き合い方に言及。矯正歯科治療を行うスタンスとして、「包括的な歯科治療を担ううえで、歯列不正を補綴治療のみで整えることは困難であることから、咬合調整の手段として行う」と説明した。そのうえで、すべての歯科医師が矯正歯科治療を行う必要はなく、信頼できる矯正歯科医との連携のもと包括的な診療を行うスタイルもあると提案した。

 続いて、前歯の前突や叢生をともなう不正咬合に対するワイヤー矯正治療のメカニズムについて「第一小臼歯を抜歯することで、前歯を移動するスペースを確保する。そして、前歯を遠心に移動させ叢生を解消するとともに、正常咬合を目指す」と動画を交えながら解説した。その後はAngleの不正咬合分類Ⅰ~Ⅲ級に該当する症例を複数供覧。患者ごとに異なるアプローチを根拠とともに披露した。

 引き続き、矯正歯科治療を行ううえで、①レベリング②リトラクション③バイトシーティング(咬合の緊密化)の3つの段階別のポイントについて動画や模式図を用いながら詳説した。

 最後は、Tweedの抜歯基準に基づいた抜歯・非抜歯の判断基準について言及。不正咬合の要因やタイプ別の抜歯部位や抜歯頻度についてふれた。

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