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2023年10月6日掲載

(一社)日本摂食嚥下リハビリテーション学会

摂食嚥下と多様性をテーマに学術大会を開催

7,000名以上の参加登録があったなか会場には5,000名以上が参集し、盛会となった。
7,000名以上の参加登録があったなか会場には5,000名以上が参集し、盛会となった。
 9月2日(土)、3日(日)の両日、パシフィコ横浜ノース(神奈川県)において、第29回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会(芳賀信彦大会長、鎌倉やよい理事長)が開催された。

 「摂食嚥下リハビリテーションと多様性」をテーマとした本会では、海外演者や患者・家族の講演、多職種の演者を含む講演など多角的な視点を組み込んだプログラムが編成された。

 2日目には、特別講演2として遠藤秀紀氏(東京大学総合研究博物館)が「咀嚼器と運動器に着目した人体の進化史的理解」と題し講演。遠藤氏は、獣医師で動物の解剖の解説に定評があり、実物写真や骨格標本を多用しながら野生動物の摂食とともに頭部形態の進化を解説した。

 教育講演6では小城明子氏(東京医療保健大学)の座長のもと、松山 博氏(日本ALS協会神奈川県支部役員)、加藤さくら氏、永峰玲子氏(ともに一般社団法人mogmog engine)が、「患者・家族から学ぼう」をテーマに講演。本講演では、演者らの所属する一般社団法人mogmog engineの設立経緯とともに活動報告がなされた。また、摂食嚥下障害について高齢者への支援が中心となっているが小児でも患者が増えていることに言及し、家族の負担が課題となっていることを訴えた。

 シンポジウム3では、依田光正氏(昭和大学横浜市北部病院リハビリテーション科)の座長のもと、各演者より「摂食機能療法・摂食嚥下支援加算の運用の実際と今後の課題」をテーマに講演が行われ、施設の特徴に応じた運用方法や課題が解説された。

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